ASCO 2013 (2)

米国臨床腫瘍学会(ASCO)の3日目が終わりました。
メラノーマの新薬に関する発表は1000人以上の収容能力のある会場や、日本なら地方都市のコンサート会場になるような2-3階立てのホール(たぶん2000-3000人収容)が当てられてていますが、いつも満杯です。皮膚がんの治療に関する大きな動きを感じます。日本人の皮膚科医で参加しているのは私が把握している限りでは5名です(巨大な会場なのでお会いしていない方もいるかもしれませんが)。日本の癌治療学会に出席する皮膚科医は20名ほどですから、海外の学会であることを考えると5名という数はまあまあかもしれません。私は初めての参加です。以前は1-2人程度の参加だったようです。
さて、このブログの主旨とずれるかもしれませんが、ASCOへ出席する前の準備(宿泊、航空券など)について気づいたことを書き留めておきます。私自身が初めての参加ですので勘違いしている点があるかもしれません。
chicago taxi
アメリカって感じでしょうか
mao
マオです 
kaidan chicago
乳母車が落ちてきた階段です(映画アンタッチャブルで)
kyoukai
フランク・ロイド・ライトが低予算で作った教会です 美しかった
sutendogurasu
フランク・ロイド・ライトのステンドグラス


以下は旅行業者を通さずに個人で予約した場合です。業者を通せばもっと簡単にすべての予約ができるのかもしれません。
1.航空券:成田発の場合はできれば半年前の年末ぐらいから検討して、早めに予約した方が良いかもしれません。JALなどの直行便は1月ごろでもかなり残席数が少なく、2月にはなくなりました。搭乗した飛行機もほぼ満席でした。ASCOには製薬会社の方も多数参加します。1社で100人近い方が参加する会社もあるようです。ASCO初日と終了日あるいはその前後のフライトに多くの方が集中していると思います。
2.ホテル:いつもExpediaなどで探して自分で予約するのですが、1月の時点でループ(ダウンタウン)と呼ばれるシカゴ美術館西側の地下鉄路線が環状に走る地域や、あるいはループの北側の地域(高級ブランド店が点在する市中心部)で、1泊1-2万円台で設備と場所がわりあい整っているホテルはかなり限られていました(室料数万円の超高級ホテルは空いていますが)。Expediaの検索で引っかかってくるホテルの数がこんなに少なかった経験はこれまでありません。ASCOが開催される期間は開催前の週の室料の倍ぐらいになっている感じです。数日間に3-4万人が集まるのですからしかたがないですね。また迷っているうちにどんどん選択肢が減っていきます(予約が埋まっていく)。学会場(マコーミック)より南の地域や中心部から離れた西の地域は安全上避けた方がよいと言われました。
3.学会場まで:学会HPで無料シャトルバスの巡回と該当ホテルの紹介が出ていますので、ホテル選びの参考にするとよいかもしれません。ただし当該年の資料は学会直前にしか出ないので、前年度の資料を参考にするとよいと思います。ループとその周辺であれば、行きも帰りも所要時間は15分程度と短いですが、ループの北地区になるといくつかのホテルを巡回するため、朝の渋滞する時間帯は1時間弱かかることもあるようです。ループとその周辺であれば、学会場までタクシーでチップを含めて10-15ドル程度です。地下鉄駅もループとその北の中心街にはたくさんあり、料金も2ドルちょっとですが、学会場(マコーミック)が地下鉄降車駅と1㎞ほど離れているため使いにくいです。学会場の地下にも駅がありますが(メトラ)、メトラは1時間に1本しかないので使いにくいと思います。学会場へはタクシーか学会専用循環バスの使用が良いと思います。バスの使い勝手はよいようです。
4.気候:学会初日から2日間は30度弱とかなり暑かったのですが、今日の最高気温は15度でした。風が強い街なので肌にあたる風はかなり冷たく、じっとしているとつらかったです。また、夕立のような土砂降りや霧雨が断続的にありました。学会場内はよいですが、屋外活動(?)するならそれなりの準備もしてきたほうが良いかもしれません。
5.食事:ホッドドッグ、ピザ、海産物、お肉、パスタなど、何を食べてもおいしいです。シカゴという土地柄なのか、時代とともに米国のレストランのレベルが向上したのかわかりません。
6.6月はとても良い季節なのだそうです。シカゴ中心部は新旧入り混じる割には調和のとれた高層ビル群と運河、点在する公園からなる緑の多い美しい街だと思いました。
ガイドブックみたいな記事になってしまいました。
今回、久しぶりに地球の歩き方を買ってみました。昔(20-30年前)と内容がずいぶん変わった感じがしました。以前は貧乏旅行者のための本という感じでしたが、実用的なガイドブックになっていました(昔より内容はずっと良いと思います)。ただ、昔は表紙にその国や地域を表現する短文が載っており、帰国時にその文が心にしみて旅を振り返り、現実にもどる寂しさを感じましたが、現行の書籍にはそれがないのがちょっとさびしい感じもしました。

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