染毛剤(料)の見分け方

4月も1/3が過ぎました。当地は桜が満開です。越冬した野沢菜やルッコラが背を伸ばし、花をつけ始めました。
資生堂から医療者向けに送られてきた「化粧品の基礎知識、第3版」を読みました。毛染めに使用する染料についてとてもわかりやすく書いてあったので紹介します。
関連記事
ヘナでショック、毛染めでかぶれた
20150412-1
花壇
20150412-2
山椒の芽
20150412-3
桜が満開です


染毛剤(染毛料)にはたくさんの種類があります。かぶれやすいのは最もよく利用されているヘアカラー、ヘアダイ、白髪染め、といった名称で売られている製品で、含まれる酸化染料(代表的なのは、パラフェニレンジアミン、PPD)です。もし普段使っている毛染め剤にかぶれてしまった場合は、次に使用するとさらに激しい症状が出ます。稀ですがアレルギー性のショックを起こして命にかかわる事態になる方もいます。
でも毛は染めたい。そんなときに勧められる毛染め製品はなにか?
ということで毛染め剤の種類と見分け方です。
1)酸性染毛剤(明るい色から暗い色まで染められて、色は2-3か月も持つ:もっともよく使われている染毛剤):欠点、かぶれる方がいる。製品の例は、ヘアカラー、ヘアダイ、白髪染め、おしゃれ染め、おしゃれ白髪染め、ブリーチカラー。
2)非参加染毛剤(黒くしかならない。色持ちは1か月)。製品の例はオハグロ式白髪染め。1)でかぶれても2)は使えます。
3)植物性染毛剤:ヘンナ(ヘナ)やカツミレの花などを原料としたもの。あまり染まらない。「植物性だから安心よ」と宣伝されていても髪の毛がきれいなブラウンに染まるようなら、必ず1)の染料が入っています。1)でかぶれる方はこのような製品を使ってもかぶれます。ブラウンヘナなどという名前で売られていました。
4)酸性染毛料:黒い髪の毛を明るい色にするのは難しい製品です。色持ちは2-3週間で、汗などで落ちやすく、皮膚にも色が着きやすい。1)とまぎらわしいですが、「剤」が「料」になっています。「剤」とつくものは「医薬部外品」、「料」とついているものは「化粧品」に分類されるそうです。上記1)-3)は容器に「染毛剤、医薬部外品」、4)と次の5)はただ「染毛料」としか書かれていない。製品の例は、ヘアマニキュア、カラーリンス、カラートリートメントです。1)でかぶれても4)は使えます。
5)毛髪着色料:一時的な着色なので、シャンプー1回で色が落ちてしまう。製品の例は、カラースプレー、カラースティック、カラージェル、カラームースなど。1)でかぶれても5)は使えます。
ちなみに脱色剤は「医薬部外品」で、製品の例はヘアブリーチ、ヘアライトナー。脱染剤も「医薬部外品」で例はデカラライザーなどです。
毛染めという役割からすると1)が圧倒的に優れていることがわかります。かぶれない方は普通に使っていてよいと思います。個人的な空想ですが、湿疹や傷がある場合は毛染めは延期したほうが良いのではないかと思います。傷から成分が入ると感作(今までなんともなかったのに突然その物質に対して反応するようになってしまうこと)されやくなりかもしれません。長く使いたいならなおさらです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上へ