癌の治療中に出現した皮疹への対応

癌の治療中には、いろいろなトラブルが起きます。癌自体による症状だったり、治療中の薬によることもあります。また、癌とは関係ない持病に対する治療薬によるもの、免疫低下や免疫亢進(免疫が強くなる・・・免疫チェックポイント阻害薬、オプジーボ、キイトルーダ、ヤーボイ、バベンチオのように免疫を強くする薬など)に伴うもの、そして癌とは関係なく出る皮疹もあります。皮膚のトラブルに限らずその原因は様々です。

皮膚のトラブルで紹介いただいたときは、その重症度と原因を評価して、なるべく癌の治療が続けられるように主治医の先生に返事を書きます。これは皮膚科に限ったことではなく、すべての科の先生が普段行っていることで、皮膚がんを扱うわれわれもしょっちゅう他の科の先生のお世話になっています。しかし、原因自体がわからないことも少なくありません。その場合は重症度を評価して、現在の癌の治療が続けられるかコメントします。「続けてください、あるいは一旦中止してください」とはっきりとコメントできればいいのですが、あいまいな答えになってしまうこともあります。

癌の治療中の患者さんの皮膚に何らかのトラブルが起きた時にどのように考えて、対応したらよいかということを、Cancer Board(医学書院)という雑誌に個人的な視点で書かせてもらいました。あくまでも一人の皮膚科医の考えであり、皮膚科医全部に共通した考え方ではない可能性が多々あります。(一般の方むけの書籍ではありません。)

癌治療に伴う”危険な皮膚障害の診かたと考え方”

Cancer Board vol 4, 2018 医学書院

特集1
皮膚科専門医が教える!がん治療に伴う“危険な”皮膚障害の診かたと考えかた

The first part
皮膚科専門医が教える危険な皮疹の見分けかた
iCTCAE Gradeにおける皮疹の重症度を皮膚科医として見てみる
紫斑(出血斑)
斑状丘疹状皮疹
皮膚潰瘍
蕁麻疹
水疱
皮膚の乾燥
多形(滲出性)紅斑
紅皮症
スティーヴンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死症
薬疹の原因検索─皮膚科医の問診
パターンで考える薬剤中止と再投与

The latter part
症例で学ぶ危険な皮膚障害の診かたと考えかた
case1 水疱
case2 多形(滲出性)紅斑
case3 免疫チェックポイント阻害薬による皮膚障害
case4 皮膚の乾燥とスキンケア

夏に出るかゆい皮膚炎

医師になった30年前、皮膚科の外来患者さんの数は夏と冬でだいぶ違いがありました。圧倒的に夏は患者さんが多くなります。空調などが整備され、その傾向はだんだんなくなってきた感じがしますが、やはり夏の方が冬より患者さんは多いと思います。夏は汗をかきますし、高温のために感染症も増えます。暑い時期に起きうる症状と主な原因をまとめます。汗(塩水)によって涼しい時期には起きないかぶれや感染症が主な原因です。

週末は天売でカヤック 絶滅危惧種ケイマフリが魚をくわえてと飛んでいきました。

ウトウが夕方から夜にかけて巣穴の雛に餌を届けに帰ってきます。届けた後は海に帰ります。雛はずっと一人ぼっちです。届けにきたウトウと餌を奪おうとして待ち構えるウトウ(ずるいやつがいる)とカモメと海に帰るウトウが交叉して大変なことになってます。

カタクチイワシ?をたくさんくわえて帰還

餌が来なくなる(親が来なくなる?)と巣を出て崖から飛び降りて飛行体制をとって海に向かうそうです。こんなんで飛べるんだろうか?と思いました。今季初(ガイド弁)の巣立ちを迎えてよちよち歩いてでてきた雛です。

ウ二の処理法を教えてもらいました。

天売はとても良いところです。

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