シャムネコとアルビノとしもやけと局所麻酔

シャムネコの耳、脚先、鼻はなぜ黒い?

 紫外線から皮膚を守るために皮膚にはメラノサイトという細胞がいて、メラニンを作っています。このメラニンの合成過程でチロジナーゼという酵素が必要になります。 チロジナーゼの遺伝子に異常があると、この酵素がうまく働かなくなり、色が作れません。これがアルビノ(白皮症)です。シロウサギなどがそうです。

チロジナーゼの変異のなかに、温度感受性の変異体があります。温度が高くなると働かなくなってしまうのです。この異常がある動物がシャムネコです。シャムネコの耳、顔、脚先が黒いのは、これらの部分は体温が低いので、酵素が働いて色が作れるが、他の部位は暖かいのであまり色が作れないためだと言われています。

耳、鼻、手足は人間でも温度が低い部位です。しもやけや凍傷になりやすい部位です。鼻先や指の小手術前に局所麻酔をする時は、エピネフリン(血管を収縮させて麻酔の効き時間を延ばすことができる)の入っていない麻酔剤を使用するよう研修医なりたての時に教えられました。

ところで、シャムネコに靴下をはかせたり、帽子をかぶせていると、色が変わるのだろうか?変なことを考えてしまった。

遠赤外線で中までじっくり火が通る?

遠赤外線は深くまで入れない
私には目からうろこですが、知っているヒトにとっては当たり前(これも当たり前か)の内容です。
プリズムで遊んだこと、ありますよね。三角形のガラスのカタマリみたいなもの。光が虹のようにから黄色を経てまで、グラデーションのように分かれてきれいです。この紫の外側(何もみえません)と赤の外側(もちろん何もみえません)にも光はあるんですね。側には紫外線があるのです(字のままですね)。紫外線は日焼け、しみ・しわ、皮膚がん、皮膚の免疫低下などを引き起こします。さて、プリズムで分解した虹のもう一つのはじ、の外側には、そう、赤外線があるんです(ここまで長かった)。以下、(社)遠赤外線協会HPを参考にし、一部転載しました。

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