皮膚に字が書ける (人工蕁麻疹、じんこうじんましん)・・・痒い発疹

皮膚に字が書ける (人工蕁麻疹、じんこうじんましん)・・・かゆい発疹
顔を何気なくこすったり、ハンドバックが当たる腕の内側、ズボンや靴下のゴムが当たる所などに、線状のみみずばれができる。
痒いときもあるし、痒くないときもある。
機械性蕁麻疹(きかいせいじんましん)といい、物理性蕁麻疹(ぶつりせいじんましん)の仲間です。昔から皮膚科医は人工蕁麻疹(じんこうじんましん)と呼んでいました。
じんましん=アレルギーと思われがちですが、アレルギーではないじんましんの代表です。
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アクセス数が10000を超えた

今朝、カウント数をみたところ、10005になっていました。
今日のアクセス数が8ですから、未明に10000に達したようです。
昨年このブログを始めてから約1年になります。そして今日は3月31日。
区切りのいい年度末での10000到達となりました。

爪のまわりの傷へのキズバンソウコウの貼り方

前回の記事でキズバンソウコウを指のあかぎれなどに長期間貼るのは、あまりお勧めできないと書きました。指のひび割れと傷絆創膏(きずばんそうこう)
今回は爪のまわりの傷に対するキズバンの貼り方です。
縦に貼ってください。

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手荒れ、アカギレ、ささくれと傷絆創膏(きずばんそうこう)・・・痛い皮膚病

手荒れ、アカギレ、ささくれと傷絆創膏(きずばんそうこう)
爪のまわりや指の関節のところに亀裂(きれつ:ひび割れ)ができると、とても痛いですね。
こういう傷には普通絆創膏(ばんそうこう)を貼ります。たくさんの指に絆創膏を貼った状態で、指のひび割れが治らないと受診する患者さんは結構います。
私の考え・・・・・
指のひび割れ通常の(あの小さい穴の開いた薄茶の)絆創膏はよくないかもしれない。

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1周年

このブログは昨年3月16日に始まりました。
明日で1年となります。アクセス数は約9500になりました。
トラックバックもせず、宣伝もせず、なるべく平易なことばを使用することを当初の目的にしてきました。
さて、たいしたアクセス数ではありませんが、アクセス上位の記事をまとめておきたいと思います。
イミキモド(ベセルナクリーム)が発売された
おへそのまわりが痛くて、水が出た(尿膜管遺残:にょうまくかんいざん、臍腸管遺残:さいちょうかんいざん
おできができた
爪のメラノーマ(星飛雄馬の恋人、日高美奈さんはメラノーマではない)
たこ、いぼ、うおのめ、は同じものか?
手や指の皮が丸くむけてきた
たこ、うおのめ、いぼ、おできの記事はブログを始めて間もない頃に書いたもの(よくある皮膚病のネタが豊富だった時期)ですが、長い間アクセス上位を占めています。手の皮がむけるは昨年7月の記事。尿膜管遺残(にょうまくかんいざん)は昨年12月に学会で尊敬する先輩の先生が発表され、眼からうろこで、自分自身が忘れないために書いたもの。この、尿膜管遺残はアップ後にアクセス首位を続けていました。そして、最近はイミキモド(ベセルナクリーム)が首位をとっています。
検索ワードをみてみると、一般の方にわかりやすい言葉で説明することがいかに難しく、また重要であるとあらためて感じました。

縄文人が持ってきたもの

弥生人の一部にベーチェット病になりやすい一群(なりやすいといっても、ベーチェット病になるのは非常に稀です)がいた、というのが前回の記事でした。
今回は、また、眼と皮膚に病気を起こす「原田病」(Vogt – 小柳 – 原田病)についてです。
原田病は、メラニン色素を持った細胞(髄膜、ぶどう膜、皮膚、頭髪、内耳など)を自分の免疫が攻撃してしまう病気です(眼はカメラですから、暗幕(メラニン)が張り巡らされています)。ぶどう膜炎や皮膚の白斑(はくはん:しろなまず)が代表的な症状です。
この病気は、東南アジアとアメリカ先住民に多いのです。
出展は同じ、大野先生の論文から。

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渡来人が持ってきたもの

ベーチェット病という疾患があります。
目や皮膚・粘膜、血管、脳神経など、全身に症状を起こす病気です。皮膚・粘膜には、口内炎、陰部の粘膜の潰瘍、すねの痛くて赤いしこり(結節性紅斑:けっせつせいこうはん)、ニキビ様の皮疹、皮膚の静脈の炎症(血栓性静脈炎:けっせんせいじょうみゃくえん、スジ状に硬く触れます)、注射の後に傷が赤くしこって膿を持つ(針反応)、などの症状を起こします。眼症状は失明の原因になります。
さて、ベーチェット病はシルクロード周辺によくみられます。
なぜ、ある地域の住民だけに発病がかぎられるのでしょうか?
北海道大学眼科教授 大野重昭教授の論文より・・・

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しもやけになった!!痛くてかゆい冬の皮膚病

しもやけ 凍瘡(とうそう)  
しもやけは、痛くてかゆい冬の皮膚病の代表格です。
住まいの環境がよくなったせいか、昔(30-40年前)に比べればしもやけは減ったといわれます。でも、しもやけで受診される患者さんは、結構います。
さて、診断と治療は・・・・

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イミキモド(ベセルナクリーム)がやっと発売された。

イミキモド(ベセルナクリーム)がやっと発売された。
尖圭コンジローマ(せんけいこんじろーま)治療用の塗り薬であるイミキモド5%クリーム(商品名:ベセルナクリーム)が先月やっと発売になりました。欧米では10年前に発売された製品です。外国の学会で皮膚がん(基底細胞癌:きていさいぼうがん)に対する効果についての発表を聴くたびに、日本ではいつ使えるようになるのか心待ちにしていた薬です。

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