今日の新聞に手足口病(てあしくちびょう)が流行っていると出ていました。普通は夏に多い病気ですが、ちょっと早い流行です。学生時代に習ったときは、診断も比較的簡単だし、特に大きな問題も起こさず普通に治っていく病気でした。でも10年程前から脳炎を起こすお子さんが時々でるということで注意喚起がなされてきました。
さて、特徴です。
手足口病ですから、舌などの口の中、手、足の裏などに水ぶくれができます。でもお尻の穴の周りや、膝、肘にもできます。水疱には特徴があります。
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最初は1mmぐらいの赤いぷつんとした口のなかや手の平にできものができて、ちょっとピリピリします。患者さんは2-4歳のお子さんが多いので、ピリピリ感についてははっきり聞き取ることが難しい場合もあるのですが。
2-3日中に3-5mmぐらいの白い水疱になってきます。形に特徴があって、手の平や足の裏などの皮膚のシワが平行に走っているところでは、このシワに沿って長軸をあわせた楕円形になります。
ミズボウソウやヘルペスの水疱は最初透明でだんだん中が黄色ににごり、そのうちカサブタになって乾いていきますが、手足口病の水疱は最初から表面が白くにごっています。農作業や野球やゴルフのあとにできたマメのような感じです。また、手足口病の水疱はカサブタにならずに治っていくといわれます。
熱が続く、頭を痛がる、吐く、なんて症状があったら脳炎の可能性があります。かかりつけの先生に相談してください。