治験を探す

週末にメラノーマの患者会に呼んでいただきました。北海道のメラノーマ患者と家族のための勉強会&交流会

Over The Rainbowという患者会が東京で設立されてもうすぐ5年が経ちます。札幌では昨年第1回が開催され、国内で2番目とのことです。患者会の前日5月25日に免疫チェックポイント阻害薬のオプジーボとヤーボイの併用療法が承認されました。新しい情報を患者さんにお伝えできてよかったです。患者会ではいろいろなお話をうかがえて勉強になりました。病気を抱えながら会を運営する方々に敬服し、感謝します。

さて、メラノーマに関わらず、いろいろな治験(新薬や適応拡大のための試験)がたくさん行われています。治験を探すサイトをまとめておきます。1)今参加できるのか、2)どの病院でやっているのか?ということを探すのが一番の目的だと思いますが、後者はWEB上では各病院(大学)のサイトなどで探すしかないようです。正確さや問い合わせに対する個々の医療機関における混雑に対する配慮、手続きの関係から募集が施設ごとに異なる、など、正確性を期すためだと思いますが、もう少しなんとかならないかなぁと思います。

臨床研究情報ポータルサイト・・・リンク先に飛んで、フリーワード検索に探したい病名を入れます。たくさんの試験名が表記されますが、表の一番左に進捗情報という覧があり、そこに募集中とあればまだ参加できる可能性があります(試験に入るためにはいろいろ条件がありますので入れない場合もあります)。ただ、どの施設でやっているかは表記されていません。さらに試験名をクリックすると、問い合わせ先(メールや電話番号が出ています)が出てているサイトに飛びます。試験の内容や参加できる病院名はそこで聞くことになります。

オンコロ・・・がん関連の総合サイトです。新薬の承認状況などがリアルタイムに出ています。HP表紙上の「臨床試験」にカーソルを合わせると臓器別のがん名が出ますので、そこに飛びます。まずは、飛んだ先のページの病名に上に「初めての治験のお問い合わせする方へのお願い」という文面をクリックして、問い合わせ用の電話番号が出ていますので(試験の内容や治験に参加できる病院などの情報については)そこに問い合わせるのが手っ取り早いと思います。サイト内をいろいろ探すと「試験公開情報(詳細情報)」という項目がありますが、クリックしてもCliniclTrials.gov(海外を含めて治験情報を探せます)などの英語サイトへ飛びますので一般の方には敷居が高いかもしれません。

ライラックが満開です

根曲竹 旬です

毛染め剤にかぶれるようになってしまった 代替品は?

時々毛染めのかぶれで受診される方がいます。栗色にきれいに染まるのは酸化染毛剤という種類で、かぶれる場合はパラフェニレンジアミンなどのジアミン系成分が原因になります。やっかいなのは、パラフェニレンジアミン以外でも酸化染毛剤の成分は交叉性(1種類の化学物質にかぶれると、似たような成分にもかぶれる。たとえば白樺花粉症の方が桃でアレルギーを起こす・・白樺花粉と桃は外見上はまったく違っているが、同じ抗原・・・患者さんの免疫から見たら同じ成分を持つ)を示すことが多いということです。種類や美容院を変えても(酸化染毛剤を使う限りは)問題は解決しない場合があるわけです。

そして、残念ながら1回かぶれてしまうとその後は使えません。でも何とか髪を染めたいというときに、酸化染毛剤以外の製品はないか?というのが今回のテーマです。

以下の製品が使えるかもしれません。

ヘアマニキュア
シエロ オイルインヘアマニキュア(ホーユー株式会社)
ブローネ ヘアマニキュア(花王)
非酸化染毛剤
マロンマインドカラー(ヘンケルジャパン)
ナチュリエ ヘアカラー(アクセーヌ)・・・ただし店頭やオンラインショップから直接買えません。面倒ですが、皮膚科からの紹介が必要だそうです。
参考: 増井由紀子ほか、Visual Dermatology 17(5), 2018
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1週間前です。街中、花だらけです。
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