季節ネタである日焼け止め(サンスクリーン剤)についてです。
サンスクリーン剤のラベルやウエブ上の製品説明をみるといろいろなことが書かれています。一般の方がきちんと理解できているのかちょっと不安になったのでまとめておきます。
チェックすべき順に項目を説明します。
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日焼け止めの選び方
今週末は築地。帰る前に西洋美術館のラファエロ展に寄りました。点数が多くないとのことで、あまり期待してませんでしたがよかったです。満足しました。
上野公園は新緑に包まれていました。良い季節です。
SPF:皮膚を赤くする紫外線B(UVB)をどのくらいブロックできるかを示す値です。SPF30であれば、塗らないときより30倍UVBを防御してくれるということですが、この値は規定の量(ローションなら10円玉大の量で顔全体)を塗らないと出ません。あまり白くなるのはいやだなぁ、なんて思って少な目に塗ると効力は平方根√30になったりします。SPFが半分から数分の1になってしまうのです。アウトドアなどで使用するときはSPFが30から50の強い製品を使用した方が良いと思います。
PA:皮膚のメラニンを増やす作用がある紫外線A(UVA)の防御能を示します。UVAはしわやシミの原因にもなります。+から+++(++++)まであります。+が多いほど効果が高くなります。ただSPF値とPA値は相関しますので、SPFが30以上の製品を選べば、PAも++以上のことが多いと思います。PAは見ないでSPFの数字だけみてもいいでしょう。
ウオータープルーフ(防水):海川、プール、汗をかく屋外スポーツをするときには防水がいいと思います。ただ、水の中で遊ぶときは1-2時間ごとに塗りなおしたほうがよいでしょう。一方、防水製品は遊んだあとのシャワーでも落ちにくい感じがあります。水に濡れないときは不要です。あまり強く洗えない方(アトピーなど)には防水でない製品の方がよいこともあります。
ケミカル、ノンケミカル、オーガニック(有機)、インオーガニック(無機)、吸収剤不使用:理解しにくい用語です。紫外線を防御する方法としては主に2通りがあります。1つは紫外線のエネルギーを化学反応で吸収してしまう方法(吸収剤、ケミカル、オーガニック)とチタンや亜鉛の粉末で光を反射してしまう方法(反射剤、ノンケミカル、インオーガニック)です。以前の記事でもふれましたがオーガニックとは有機の意味です。インオーガニックとは無機(チタンなどの金属など)を意味します。オーガニックはなんだか体によさそうだなぁなどと思っていけません。かぶれやすいのは吸収剤、ケミカル、オーガニックのほうです。吸収剤の方が安価にできるので、ホームセンターやドラッグストアーで安く売っている(1000円以下)製品のほとんどすべてが吸収剤です。ケミカルフリー(すべて反射剤、インオーガニック)の製品は2000~3000円以上するものが多いと思います。でもかぶれなければサンスクリーン剤はなんでもいいんです。つけないよりは。
ノンコメドジェニック:ニキビができにくい性質、とも言えますでしょうか。コメドジェニックあるいはハイポコメドジェニック検査済み、などと表記されています。ニキビができにくいのはいいことだと思いますが、実際にどのように検査しているのか製品や製造元のHPには書いてありません。ネットで調べた範囲では、検査会社があるようで、1例を挙げれば、6人の方の背中に48時間密閉を週3回行ってコメド(面皰:めんぽう、毛穴が角質でつまった状態。ニキビの子供)ができないか見る検査との表記がありました。背中は皮脂腺が発達している部位なので検査部位に選んだと書いてありました。
皮脂腺が一番発達しているのは顔です。胸や背中にもニキビができますので、安全性を考えて背部を選らんだのかもしれません。ただ背中は外用剤の最もしみ込みにくい部位のひとつでもあります。そして検査を受けるのはたった6名です。検査会社はたぶん民間会社であり、依頼元の化粧品会社との資本関係や利害関係が不明です。コメドジェニックテストでアウトでした、などと表記する製品は絶対にないので、やはり検査の信憑性には疑問が出ます。少なくてもノンコメドジェニックと表記している製品はない製品よりちゃんとしている感じはありますが、腑に落ちない部分もあります。自分自身がきちんと把握していない部分も多いので、解釈に間違いがあるかもしれません。関連業界の方でこのブログを見た方がいたら教えてもらえたらありがたいです。
ネットで「日焼け止め」あるいは「サンスクリーン剤」で検索して上位にヒットする製品には、SPFとPAのみで、ケミカル、ノンケミカル、オーガニック、インオーガニック、吸収剤、反射剤などの表記がまったくないものが目立ちます。ノンケミカル、インオーガニック、反射剤(あるいは吸収剤不使用)は売りなので、SPFやPAの表記しかない商品はケミカル、オーガニック、吸収剤(くどいですが全部同じ意味です)の日焼け止めである可能性が高いかもしれません。成分表示(長い薬品名がたくさん出ており、内容が全く理解できなくても)があるサイトは販売元に誠実さを感じます。
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チタニウムホワイト、ジンクホワイトともに絵の具の顔料ですね。なつかしいですね。
チタンは最近、光活性で脚光をあびていますね。
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NRさん。ありがとうございます。気が付きませんでした。光を反射する能力が高いから白の絵の具になったんですね。
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鼻の横にデキモノができて、いつもかかっていたアレルギー科の先生に処方して貰ったリンデロンとヒルロイドソフト軟膏の調合した軟膏を半年ほど塗っていたのですが、なかなか治りが悪く、広がる一方なので皮膚科にかかったところ、酒さと診断されました。症状は軽い方です。この間、ミノマイシンとプロトピックを処方されたのですが、プロトピックでも酒さが起こってしまう可能性があるときいたので、不安になってしまいました。
治療をする上でなんの目的でプロトピックを使うのかはっきり知りたいのですが、次の診察日まで待てません。解説していただけるでしょうか?お願いします。
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無機はインオーガニック(inorganic)では?
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無機はインオーガニック(inorganic)では?
ありがとうございます。その通りですね。チタン性の日焼け止めはinorganicとすべきですね。nonorganicでは非自然食品的なつまり否定的な意味合いになり誤解を生みますね。ただ国内のWEB上では「オーガニック」かそうでないかという分け方をしているようで、インオーガニックの日焼け止めという表記はありません。これからはインオーガニックと表記するようにします。ありがとうございました。
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はじめてまして。
PalmDogwoodを管理しておりますNakazakiと申します。
この度、ブログを巡っていましたらたどり着きました。
投稿されています記事拝見致しました。
興味をそそる記事の数々でした。
私はまだまだブログを新設したての初心者です。
是非とも今後のブログ運営の参考にさせて頂きたいと思いました。
長々しいコメント失礼致しました。