テルマエ・ロマエ

家人に誘われて見てきました。いい映画ですね。面白かったです。戦いで傷ついたグラディエーターたちが傷を癒す場面で、「こんな沸かしただけのお湯につかっても傷は癒えない・・・」みたいな表現が出てきます(正確なセリフは忘れてしまいまいました。だいたいの感じです)。私も「そうだ!」と思いました(私がそうだと思った点と原作者の意図とは大分ずれていると思います)。真水は傷にしみるのです。
以前、記事(草津温泉と皮膚)にもしましたが、「温泉はいろいろな成分が溶け込んでいるので真水より浸透圧が多少高い。したがって、真水よりはしみないはずだ」、「傷に布を巻いて細菌感染がおきる状態より、毎日温泉に浸かっていた方が痛くないし、傷も清潔にでき、かつ治りやすいに違いない」とか、「自分が江戸時代に生きていて、もし大きな切り傷を負ったら温泉に塩を持っていくかも」、など、くだらないコメントが残っています。
2014APR29-1
飛び石祝日の29日 職場の仲間とお花見 桜吹雪の中でのべーべキューになりました 春が行きます
2014APR29-2
差し入れの鮎です おいしかった

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7歳未満のお子さん(乳児・幼児)に適した抗ヒスタミン剤はなんだ?

7歳以下のお子さん、特に2歳以下のお子さんに認可されている抗ヒスタミン剤の種類は限られています。抗ヒスタミン剤は進化しており、ここ10年ぐらいの間に眠気などの副作用が少ない安全性の高い製品がいくつも出てきています。ただ、残念なことに小さいお子さんへの適用が取れていないものも結構あります。お子さんが飲める抗ヒスタミン剤については以前にも記事にしたことがあるのですが、しばらくたっているので久しぶりに調べてみようと思い、Googleに「小児」x「抗ヒスタミン剤」と入れてみました。2011年8月の当ブログの記事がトップにヒットしてしまいした。これはいけません。ちょっとまとめてみます。
関連記事:子供が飲める抗ヒスタミン剤 2011
2014APR26
チューリップも咲きました

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線維芽細胞の系譜

皮膚は表面から、表皮、真皮、そしてその下に皮下脂肪、さらにその下に筋肉があります。手の甲の皮膚をつまんで持ち上げて上がってくるのは表皮と真皮です。皮膚には汗の管、毛、脂の腺、血管、神経など、たくさんの器官がありますが、それらを支えている(間を埋めている)のが膠原線維(こうげんせんい:成分はコラーゲン)や弾性線維(だんせいせいんい:成分はエラスチン)です。伸び縮みにも関係しています。これらの線維を生み出しているのが線維芽細胞(せんいがさいぼう)です。膠原線維や弾性線維は毛や神経や血管などの間を埋めている成分(間質)ですから割合地味です。縁の下の力持ちではありますが、脇役のような感じでもあります。
この一見地味な線維芽細胞にも系譜があることがわかりました。昨年末のNatureという雑誌に載った記事から。
2014APR20-1
1年間の勢力争いはオレガノの1人勝ち
2014APR20-2
タイム
2014APR20-3
ホースラディッシュ(昨年の新人)と三つ葉
2014APR20-4
イチゴの花も咲きました
2014APR20-5
山椒の芽
2014APR20-6
今年4年目の小梅と3年目のどんぐり
2014APR-7
レモンバームも

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キーワード診断 首xおできx熱くない(熱感がない)

患者さんに話してもらう病歴は病気の診断にもっとも役に立ちます。でも、患者さんが診断の決め手になるような病歴を十分に話してくれることはまれです。もちろん、熱傷や外傷のようにはっきりとした原因がわかる場合を除いてですが。多くは患者さんの一番困っている症状(発熱やどこかの痛みや皮疹など)から、医師のほうが頭にいくつかの可能性のある病気を思い浮かべて、それに合うような病歴がないかお聞きしながら診断を詰めていくことが多いと思います。でも、皮膚科は見ただけで多くのよくある病気は診断できてしまいます。でもそこに落とし穴があります。痛い思いを何度もしてきました。
2014haru1
越冬野沢菜が急に立ち上がり花をつけ始めました 春ですね
2014ume
梅の花が最盛期を過ぎました。もうすぐ桜です。
2014APR13
耕して一服

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