たいしたことない仮説 パンダの模様

職場の仕事納めでパンダの線描だけの絵に色を付けるというゲームをやらされました(全員の絵が年報に載るようです)。香香(シャンシャン)が成長していく様(遊ぶ様子はほんとうにかわいいですね。木から落っこちても大丈夫なんですね。周りがほっとく様もすごいと思います。)を時々見ていたにもかかわらず、見ているようで見てないんですね。眼の周りは黒かったというほかは記憶が不確かです。私はなんとなく体の先の方が黒かったような記憶をたよりに、そうだシャムネコのような分布で色を付けようと思いました。耳、鼻と眼の周り、手足の先端です。心臓から遠くて温度が低い部位です。シャムネコはメラニンを作る酵素が特殊で、温度が低いときほど活性があがる(皮膚温の低いところほど黒くなる)のです。

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大通公園では雪まつりの準備が始まりました。

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2017年大晦日

大晦日です。紅白が始まりました。

今年を振り返ります。

2シーズンぶりのスキーです。風なく、雪質も最高でした。

毎年いただく生そばを茹でました

AZM氏のブログ記事のレシピでベーコンを作ってみました。熟成1か月、燻煙2時間です。おいしくできました。

生ハムも完成

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冷たい腫瘍

週末は癌の会議(ESMO asia)でシンガポールにいました。メラノーマに対する薬剤として開発された免疫チェックポイント阻害薬(自分の免疫反応を負に調節する機能を抑える薬:つまりブレーキを効かなくしてアクセルをふかして免疫を強くして癌細胞を攻撃してもらおうという薬)は、その後、メラノーマ以外の癌にも使われるようになりました。

今回のお題は、免疫療法が効きにくい状況、冷たい腫瘍(cold tumor)についてです。

朝の散歩で植物園に来ました。バオバブのオブジェ、結構いいです。

熱帯の夜を有名なホテルのわきを通って帰ります。

町中が完全にクリスマスです。

 

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築地の空気

国立がん研究センター皮膚腫瘍科主催の飲み会から帰ってきました。同科で現在研修中、あるいは過去に在籍した者たちによる恩師や先輩を囲む年に1回の集まりです。毎年若い先生が発するパッションのおこぼれをもらう場です。

新しいものが好きな師匠から日本の未来を担うかもしれない新技術を注文したことを聞き出しました。私より30歳年上の師匠の好奇心にはいつも驚かされます。今年の会で師匠は、若い研修医に対してはいつも友達と思って接してきた、とおっしゃいました。確かに、私の記憶でも、指図も命令も、うんちくも訓示も受けたことはありません。寛容と認容とやさしいおほめの言葉しか聞いたことがありませんでした。

閉会後、場外市場からホテルにもどる道筋で、一瞬、30年前の自分にもどったような感じがしました。築地にくると研修医にもどった感じがいつもするのです。

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先週末はmizukumabaseで農作業 おとなりから柿をいただきました。

みごとな夕焼けでした あっという間に今年も暮れに向かっています

 

アトピーの赤ちゃん、離乳食で卵をたべさせてもいいか?

赤ちゃんの食物アレルギーの原因として多いのは卵(鶏卵)と乳製品です。長い間、赤ちゃんのうちは食べさせないほうがよいのではないか・・・という意見が大勢を占めてきました。しかし、国立成育医療研究センターを中心とする研究グループの研究(PETIT スタディ、Lancet 2017; 389: 276-86)により、日本小児アレルギー学会が今年 6 月に「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」を出しました。(以下、うはら皮膚科の表現であり、学会の提言文と異なり、不正確な表現を含みますが)アトピー性皮膚炎の赤ちゃん皮膚炎を治してから卵粉末を早期より少量ずつ徐々に増やしながら食べさせていくと1歳の時点で卵アレルギーになる率が下がった。対象としてカボチャ粉末を食べていた群が37.7%、卵粉末群8.3%だった。アレルギーに絶対ならないとうことではありません)・・・という内容です。マスコミにも大きく取り上げられましたが、ただ単純に卵を早く食べさせたらアレルギーにならない、という不正確な解釈をする危険性があるということで、3日前の10月12日に、日本小児アレルギー学会が意図する内容(注意点)をHPに掲載しました。

「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」の解説(小児科医向け、患者・一般の方向け)について

関連記事:あかちゃんのときにいろいろ食べさせたほうがアレルギーになりにくいのか?ピーナッツの場合

夏休みに作った(作者が意図したものが自己変形したため一輪挿しと名付けた)ものが焼きあがってきました 季節外れの朝顔を活けてみました。

こっちも季節外れのサワガニ 威嚇してます

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食事の後に目(まぶた)が腫れた 血液検査で原因が?なら花粉を調べる

皮膚科の学会で京都に来ています。島根大の千貫先生のアレルギーの講演を聞きました。自分が忘れないうちにメモっておきます。

食事中あるいは食事の後に瞼(まぶた)が腫れた、喉や口の中がイガイガした、チクチクした。食べ物のアレルギーだと思い、血液検査をしてもらったが何も陽性にならない。・・・そんなときは花粉を検査しなさい・・・と千貫先生は言ってました。ハンノキ、シラカンバ、オオアワガエリ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギの6種類がおすすめとのことです。

なぜか?

京都も色づき始めていました 鴨川の上に竜の雲

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釧路湿原を見て考えた

釧路空港に行くまで時間があったので細岡という展望台に連れて行ってもらいました。すごい眺望でした。手前に蛇行する釧路川、湿原をはさんで地平線に雄阿寒岳、雌阿寒岳が鎮座します。広大な湿原は縄文の時代は海だったそうです。こんな景色はやっぱり原始を残す北海道ならではです。四半世紀前に行ったケニアのマサイマラの平原や大地溝帯を見た時のような感じがしました。

景色を見ながら、縄文の集落が消えていったのは(少なくても初期は)決して弥生人による侵略(人的な勢力争い)ではないと思いました。定住と安住の束縛(まだ見ぬ地への不安あるいは先住民がいる地へ乗り込むことによって起きるであろう戦いへの懸念)から徐々に住みにくくなっているのもかかわらず(変化があまりにゆっくりだったから)先祖伝来の安住の地から離れることができなかったのではないのでしょうか。

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Vogt・ 小柳・原田病

ピロリ菌?

ハンセン病

成人T細胞性白血病リンパ腫ウイルス

弥生人が持ってきた病気

結核

ベーチェット病

冠雪した旭岳と十勝岳

 

 

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高齢者が急に魚のアレルギーになった アニサキスかも

魚を食べてたらしばらくしてから全身にかゆい発疹(じんましん)が出て、唾液(つば)が増えてきた。吐いた。下痢した。意識を失って病院に運ばれた。・・・アナフィラキシーショックですね。そうか、魚のアレルギーになっちゃったんだ、と、注意していたのにイクラの醤油漬けを食べてまた同じことが起こった。

アニサキスのアレルギーかもしれません。先日郡山であった皮膚科の学会で報告がありました。アニサキスは魚以外にタラコやイクラなどの魚の卵にもいます。アニサキスのアレルギーはアニサキスが生きていなくても(アニサキスに火が通っていても・・・寄生している本体の魚や卵が熱加工されていても、冷凍・冷蔵されていても、醤油漬けされていてもですね)、アレルギーを起こす成分は残っています。

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魚を食べてアレルギーになった(原因:バルブアルブミン、ゼラチン、コラーゲン、そしてアニサキス)

大学構内の樹々が色づいてきました。。

釧路に来ました。35年ぶりです。35年前も大きな夕日が見られましたが、今日も素晴らしい夕焼けでした。

無彩色と茜色の組み合わせはきれいですね。モネはただ正確に色を写し取ったのだと思います。あっちは日の出ですが。もちろん釧路じゃないですが。

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手足口病 2017

4-5歳までの子供の手の平や足の裏に赤い小さいブツブツができて、白い水ぶくれになる。水疱が3-4㎜程度に育つ?と(特に手の平では)皮膚の(指紋の)しわの方向に長軸を合わせた楕円形になる。口の中にも同じようなブツブツと水ぶくれができている。自分の口で症状を話せる場合はピリピリと痛む、などという。子供は元気で特に問題なく治ってしまう。・・・これが“よくある”手足口病(エンテロウイルス71、コクサッキーウイルスA16)でした。

でも、2010年頃から、高い熱が出てから1-2日後に体や腕や脚などの広い範囲(全身)にもブツブツガ出る、水ぶくれが大きい(1㎝ぐらいになる)、喉の奥の方までぶつぶつができるので喉の痛みが強い、治ってから1-2ヶ月後に爪に横線が入る、などの激しい症状を示すタイプ(コクサッキーA6型)が流行るようになりました。今年も患者さんが多数出ています。

2017年8月17日(昨日)、国立感染症研究所のHPに最新の動向がUPされましたので、最新データをにらんでみました。

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手足口病2010

幼稚園や学校をお休みしないといけない感染症

今年のお盆はずっと雨がちでしたね ちょっと出た青空

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