脂肪のかたまり?

よくある皮膚の病気(2)
皮膚直下に親指大までのぐりぐりした真ん丸い(球形)のしこりができることがあります。「脂肪のかたまり」あるいは脂肪腫なのどと言われます。しかし、これはよくある皮膚の病気(1)で取り上げた粉瘤(ふんりゅう:皮膚の袋)のことで、よくみると表面の皮膚に小さな穴が開いています。角化物が酸化すると黒くなり、黒い栓がささっているようにみえることがあります。しぼると中から臭く白いお粥状や麹状のものが出ます(確かに脂肪に似ているかも)。でも、これは垢(角化物)です。本当の脂肪腫は粉瘤より稀で、球形というよりはそろばんの玉状でくりくり良く動きます。もちろん絞っても何も出ません。

”おでき”ができた!!

よくある皮膚科の病気(1)
おできには2種類ある
痛くなる前にしこりがありませんでしたか?
突然、何かチリチリする痛みが出て、触ってみるとしこりがあって、丸く赤く腫れている。いわゆるおできですね。こんな時、考える病名は2つです。考えられる疾患(鑑別(かんべつ)疾患(しっかん)といいます)はもっとたくさんありますが、全部書くと教科書になってしまうので省略します。ただ、2つの疾患で90%以上はカバーされると思います。

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水虫 みずむし ミズムシ

皮膚科にかかる前に(2)


水虫の薬を塗らないで


皮膚科を受診する予定なら、水虫の薬を塗らないで!!
なぜか?:水虫の薬を塗ると、顕微鏡で見ても菌を見つけにくくなります。つまり、水虫だが薬によって菌が隠れてしまったのか、水虫ではないのか、水虫の薬のかぶれなのか、わからないのです。せっかく混んでる皮膚科を受診していただいても無駄になってしまうのです。(足の皮ムケ=水虫、ではありません。水虫が治らないとおっしゃる患者さんの中には、もともと水虫ではない方がいます・・・・水虫の薬を塗っても治りませんよね)
ただ、赤みとかゆみがひどく、水や膿が出ている場合は薬を塗ってしまっていても良いから、すぐに受診してください。水虫にブドウ球菌や溶連菌といったばい菌がついている可能性があります。特に糖尿病の方は足の切断や命に関わる状況になることがあります。
水虫は白癬(糸状菌)というカビの感染症です。感染症ですから体のどこについても症状を起こす可能性があります。手足や陰部が多いことは確かですが、頭にも、顔にも、体にもできます。足の皮ムケ=水虫ではありませんし、顔の皮膚炎=湿疹ではありません。

皮膚科にかかる前に

皮膚科にかかる前に(1)


家を出る前にちょっとチェック


診察をする皮膚科医師にとって、これがあるとすごく助かるのが以下のものです。皮膚科を受診する前にチェックしてみてください。
1.今まで塗っていた外用剤
薬屋で購入した薬、医院・病院で処方された薬、化粧品、リップクリーム、海外旅行で買ってきた薬、誰かにもらった薬、自分で作った薬(アロエ、ヘチマ・・)、など
なぜ?:診察前の治療は、本来の症状を軽くしている(多少効いた場合)か、悪くしている(あるいは現在の治療自体が原因になっている・・・薬のかぶれ、など)可能性があるので、診察時の症状に予想される分を足したり、引いたりしながら診断する必要があるのです。「こんな薬持って行ったら笑われるかも」、なんて心配しないで薬を持ってきてください。
2.今飲んでいる薬(漢方、ビタミン剤含む)、健康食品の内容
なぜ?:皮膚科には非常にたくさんの病名がありますが、皮膚の腫瘍を除くと、ほとんどが薬で起きえます。たとえば、薬剤性の湿疹(しっしん)、薬剤性の乾癬(かんせん)、薬剤性の扁平苔癬(へんぺいたいせん)・・・・。薬剤で悪性リンパ腫や白血病様の症状を起こすこともあるぐらいです。ですから、皮膚科医は、まず、薬剤性か、そうでないか、を区別する作業を行います。なぜか?原因が外から入っているものであれば、ほとんどは止めるだけで治るからです(中止しても長引くもの、場合によっては治らない場合もありますが)。普通は原因となる薬は1種類です。ただし、突然止めてはいけない薬がありますので、勝手に止めないで、すぐに薬を処方された医院、病院に連絡してください。

はじめに

はじめに
 皮膚に関連する事柄を中心に、しかし、このカテゴリーに縛られることなく、その時々で思いついたことを書き留めていきたいと思います。内容についてはなるべく誤解を生じないように注意したいと思いますが、心配な点があれば必ず近くの専門医を受診してください。当サイトの内容を読まれて、何か問題が生じても当方は責任を負いません。本ブログ内容の無断転載を禁じます。