皮膚科にかかる前に(4)
皮膚科はこんなところまで診ます
総合病院などに行くと、いったいどこの科にかかって良いのかわからない場合も多いと思います。実は病院ごとにカバーする領域が微妙に異なります。同じ病気でも、こっちの病院では外科だが、別の病院では他の科、ということがあります。最近では、必ず入り口付近に相談にのる職員がいますので、聞いてみるとよいと思います。
でも、明日病院にかかろうと思っている方の参考になるように、一般の病院の皮膚科で扱っている範囲について説明しておこうと思います。
部位
基本的には器具を使わないで目に見えるところ全てのトラブルについて相談に乗ります。
頭のてっぺんから行きます。
頭:髪の毛、地肌、皮下のしこり
耳:耳の穴の出口より外の耳
目:まぶたの皮膚面と周囲
鼻:鼻の穴の周辺と鼻
口:口の中の粘膜、舌、歯肉、くちびる
首、背中、胸、腋、腹、おへその穴
手:指と爪
陰部:膣周囲、尿道周囲の粘膜とその周囲の皮膚
陰茎と亀頭
肛門とその周囲
足:足全体と爪
耳鼻科、歯科、眼科、婦人科、泌尿器科と重なる部分がありますが、特に感染症や腫瘍を疑うときは皮膚科へどうぞ。ただし、胸のしこりについては乳腺外科へどうぞ。
年齢
子供からお年寄りまで。
性別
男女問わず。
陰部などの病気では受診をためらう場合もあると思いますが、皮膚科医には女性も男性もいます(当たり前だ)ので、気になる場合は電話で聞いてみるといいです。