手首に丸いしこりができた

手首の関節の甲のあたりの皮膚の下に丸いしこりができて、だんだん大きくなってきた。
クルミ程度の大きさがある。
形はまん丸で、中に水がたまっているような感じがする場合もあるし、硬い場合もある。
下とくっついていて、動きが悪い。
ガングリオンです。へんな名前ですね。
ある日、手の平をさわっていたら皮膚の下にパチンコ玉程度のしこりが1個できているのに気づく。
これも、ガングリオンです。皮膚科にくるのはこっちのパターンのほうが多いような感じがします。手首にできた場合は整形外科にかかることが多いのでしょう。
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関節部分は骨と骨とがすれるところですので、間に潤滑液が入っています。
この関節の袋から、風船状に飛び出してできたのがガングリオンです。
ですから中身は黄色い少しネバーとした液が入っています。フウセンといっても、壁が厚いので、外からさわると結構硬く触れます。
特に日常問題にならなければ、ほおっておいてよいですが、間接の動きにさしさわりがあれば、中の液を抜くか、手術で取り除いたりします。関節から液が供給されているのか、中の液を抜くだけではすぐ元にもどってしまうことも少なくありません。
手術は、関節から出てくるフウセンの首元まで出して縛り、切除することが必要で、結構面倒です。手首については、整形外科の先生に相談してみてください。手の平にできた場合は皮膚科でもみます。
手の平の皮膚の下にしこりが1個できている場合は、ガングリオン以外には粉瘤(ふんりゅう:類表皮嚢腫、るいひょうひのうしゅ)があります。一般に脂肪のかたまり、などとよばれていますが、皮膚がひっくりかえって袋状になったもので、中身は角質(かくしつ、垢)です。普通、粉瘤は手の平や足の裏にはあまりできません。イボからできることが多いようです(粉瘤の壁にイボウイルスがみつかることがあります)。
ガングリオンと粉瘤との違いは、ガングリオンは下(骨)にくっついていて動きが悪いですが、粉瘤は下とは離れていて動きます(表面の皮膚とはくっついています)。
手の平にパチンコ玉程度までのしこりができている場合は、手掌線維腫症(しゅしょうせんいしゅしょう)・・・の始まりのことがあります。薬指の根元の手の平の皮下の腱にできることが多く、そのうち腱がつれて、指が手の平の方にひっぱられて曲がってくることがあります。デュピュイトレン拘縮(こうしゅく)(デュピュイトラン拘縮、デュプイトレン拘縮、デュプイトラン拘縮、Dupuytren拘縮)といいます。ガングリオンと同じで下にくっついていて動きません。また、硬いです。指の曲がりが出てきた場合は、整形外科を受診してください。
糖尿病があるとできやすいです。
皮膚にはいろいろなしこりができます。
北朝鮮の前の指導者、金日成の首のうしろには大きなコブがありました。自信はありませんが、たぶん脂肪腫(しぼうしゅ:本当の脂肪のかたまり・・・良性)ではないかかと思います。背中やおでこなどにもよくできます。形はほとんどまん丸で、大福餅のような形をしています。かなり大きくなることもあります。気にならなければ放置してOKです。
トンネルズの石橋の頬にも、昔しこりがありました。たぶん、粉瘤ではなかったかと思います。いつのまにかなくなっていました。粉瘤は頬、耳のまわり、背中、陰部(脚の付け根)、おしりなどによくできます。

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