蜂に刺された(2)

蜂に刺されて受診する患者さんが増えてきました。
刺されたときの痛みと腫れ(長引かない)で受診される方がほとんどです。
念のため刺されてから1時間以内の方は病院内にいてもらうことが多いですが、問題がおきたことはほとんどありません。
ただ、刺されてから1-3日してからまた再び腫れてきたり、周囲に広く赤みが出る方がいます。
こういう方は注意が必要です。蜂の成分に反応してしまった(覚えてしまった)可能性があります。
次回が危険です。
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夏らしくなってまだ10日足らずですが、もう秋の気配がいっぱいです。タマゴタケ豊作。見た目が一般の方に受け入れられず(かみさんいわく、どう見ても白雪姫に出てくる毒キノコ)、格安。いつも行くキノコ屋のオヤジが一箱全部じゃないと売らないとごねたのでしかたなく箱買い。カエサルが愛したキノコ
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生のマリネ(いつもオヤジにとめられるが私は大丈夫。自己責任でね。下痢するそうです。)とバター炒め。極上の食感、香り、味。うちの周辺だけでもポピュラーにならないでほしい。


蜂にかかわらず、ショックなどのアレルギーは、一度体に入った成分に対して「あー。いやだなー。この物質。合わないなー。今度あったら過敏に反応してしまうかもしれないなー」と記憶した体に、再度同じ物質が入ったときに起こります。
蜂に刺されて腫れた方が、一旦なおって、数日後にまた腫れた場合は体が「覚えてしまった」可能性があります。このような方は次に刺されると5-10%でショックなどの全身の症状が出る可能性があるといわれています(ないという報告もあります)。
このような方は、念のため、「蜂アレルギーがあるかもしれない。蜂に刺されて具合が悪くなったら救急車を呼んでくれ」と、まわりの方に言っておいたほうがよいかもしれません。でもショックは10分以内に出ますから、本当に心配なら、血液検査をして「エピペン」・・・じぶんで注射するショック対応の薬を持っていたほうがよいかもしれません。
検査できる蜂の種類は、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチです。クラス2以上が出たらエピペン持ちましょう。
蜂のショックは10分以内にじんましん、なみだ、鼻水、ノドも違和感が出始めて、30分以内に血圧が下がる(目の前が暗くなる)ショックになります。一旦回復しても、翌日や10日後にも発熱、頭痛、蕁麻疹、リンパ節の腫れ、関節の痛み、手足のしびれ、腎炎などを起こすこともあります。
1度ショックを起こした方は、2回目には半分以上の方が1回目より強い症状がでるといわれています。
必要以上に恐れる必要はありませんが、蜂に刺されてから痒みや腫れが何日かして再発したような方は注意が必要かもしれません。
今年の夏前半は雨ばかりでした。お盆明けにやっと夏らしくなりましたが、蝉や蜂やトンボや秋の虫たちがあせって鳴いているような感じがします。夏の終わりは蜂に注意が必要です。イライラしている感じがします。

「蜂に刺された(2)」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    ども。
    タマゴタケですね。こんなに沢山。優秀な食菌ですね。旨いです。もうキノコの季節なんですね。9月、例年の八ツのキノコ教室行く予定です。

  2. SECRET: 0
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    キノコのことを良く知っている方と行くと安心ですね。豊作を祈ります。

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