今日は4月29日。私にはやはり天皇誕生日というイメージが強い祝日です。快晴ですが、寒いです。
さて、前の記事からの続きです。
きちんとご飯を食べている方の口角炎は唾液が一番のもとの原因だと思います。では治療はどうしたらよいのでしょうか?長々書いてきて申し訳ないのですが、これがなかなか難しいのです。
今シーズン初めてのミツバチ
サンショウの芽
ブルーベリーの芽吹き
ルッコラの花
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口角炎については、まず、カンジダがいないか調べます。外来で簡単に(1分)で調べられます。口角炎のところにふやけて浮いた皮膚があればそれをほんの少し取って、顕微鏡で見るだけでわかります。ブドウ球菌がついていることもあります。
ただ、割れた口角に感染しているカンジダやブドウ球菌自体が悪さの根源ではありません(症状には多少関係しているかもしれませんが)。ふやけているから彼らが住み着けるわけです。乾燥した状態になれば、特に治療をしなくても感染はなくなります。水仕事の多い方の指の間やオムツの下のカンジダと一緒です。
急に口角炎なった方については、カンジダがいれば短期間カビの薬で治して、次に弱いステロイド軟膏を短期間使用して炎症をなるべく減らします。炎症があると気になって舌でなめるので、それを防ぐのが目的です。ただステロイドを使うとまたカンジダが増えたりします。炎症がおさまれば、傷に唾液が直接付かないように亜鉛華軟膏やワセリンなどを塗ってもらいます。でも再発も多いです。
口角炎が長い期間続いていて、治療をしてもすぐもとにもどってしまう方は、口がうまくあかないとか、唾液が口の中にたまりやすい、などの原因があるかもしれません。このような場合は歯科や耳鼻科の先生の診察も必要です。
なお、ダウン症の方は口角炎ができやすいそうです。唾液が口角にたまりやすいのが原因かもしれません。
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