子どもさんの頬や肘や膝に3-4mmほどのお椀型に盛り上がった赤いブツブツが集まったようにできる病気の中にジアノッティ(ジアノッチ、ギアノッティ、ギアノッチ(Gianotti)病 やジアノッティ症候群(Gianotti-Crosti syndrome、ギアノッチ・クロスティ症候群)と呼ばれるものがあります。
Gianotti病はB型肝炎ウイルスの感染、症候群のほうはEBウイルスなどの感染によっておきます。B型肝炎ウイルスはお母さんからうつりますが、今は妊娠時に調べて対応するようになったせいか、ギアノッチ病は個人的にはみたことがありません。症候群のほうはときどきあります。肝炎を起こすことがあるので、かわいそうですが血液検査をします。
B型肝炎ウイルスの感染は中国を筆頭にアジアに多く、肝臓がんの発生等、大きな問題になっています。皮膚科的には上記疾患をのぞけば、肝硬変や肝臓がんにともなってでてきた皮疹で患者さんをみることがあります。
さて、B型肝炎ウイルスには亜型があって、それに地域差があります。ちょっとまとめてみます。B型肝炎ウイルスと人類の大移動(アフリカを出てからホモサピエンスが世界に散らばった軌跡、The great journey)についてです。
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月: 2012年7月
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糖尿病で腎臓が悪い方の背中に痒いブツブツがたくさんでてきた
糖尿病の方にはいろいろな皮膚症状が出ます。
そんなによくある病気ではありませんが、長い期間糖尿病にかかっていて、腎臓も悪い、透析をしているような状態の方の背中や腕に5-8mmぐらいで、非常にかゆい赤黒いぶつぶつがたくさん出てくることがあります。よくみるとそのブツブツの中心には黒っぽいかさぶたがついています。大きいぶつぶつではアンパンの中心に桜の花を埋め込んだような形をしています。
穿孔性皮膚症(せんこうせいひふしょう。蛇行性穿孔性弾力線維症(だこうせいせんこうせいだんりょくせんいしょう)Perforating dermatosis、perforating collagenosis)かもしれません。
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