アフリカを出た現生人類がどのように世界に拡散していったのか感染症の側から観察してみようと、このブログでいくつかの記事を書いてきました。ある病原体を世界中から採取し、その遺伝子の変異から先祖はどの地域の人のものか?という報告を紹介してきました。
現生人類がアフリカを出てから少なくても数万年以上たっているわけですから、対象になる感染症はその年月に耐えらるような特徴が必要です。インフルエンザのようにすぐに拡散し、どんどん変異していくような菌では調べられません。かなり密接な関係にないとうつらない菌がベストなわけです。
例えば、HTLV1(成人T細胞性白血病リンパ腫ウイルス:母乳)、ピロリ菌(口移し?)、ハンセン病(乳児期の添い寝から呼吸器へ)、などです。
しかし、最近ふと、おおもとの考古学や遺伝学の見解はどうなのかまったく知らないことに気づきました。そこで本屋さんでたまたま手に取った以下の本を読んでみました。原著は2003年と少し古く、著者のオッペンハイマー先生はかなり個性的な意見を述べており、そのまま一般化できないのですが、読みながらどきどきしてきました。面白かったです。結構有名な本のようですね。
月: 2013年1月
顔を洗うのは1日2回まで
アメリカ皮膚科学会から洗顔のしかたの動画が配信されています。
洗顔なんて物心がついたころからしているので、「いまさらやりかたなんてねぇ」という声も聞こえてきますが。
動画中に新しい点は特段ないのですが、”洗顔は1日2回まで”と、はっきり提言している点が興味深いと言えば興味深いかもしれません。
個人的には顔でも、手でも、体でも、なるべく石鹸は使わない(もちろんスポンジやタオルを使わない方が優先されますが)か、少な目(アワが出てくるタイプがおすすめ)が健康的だと以前から思ってましたので、こういう正式な団体からお墨付きが出ると患者さんには説明しやすいですね。
関連記事
敏感肌
化粧品があわない
しみる薬は洗顔後すぐにはぬらない