両足の親指(正確には親趾)や2番目の趾の爪の下に出血を繰り返す、爪の根元の皮膚も赤く腫れている。こんな症状で受診される方がときどきいます。足の趾の中で一番長い趾に起きているいることが多いようです。1番目か2番目の趾です。爪下に出血を起こしている趾は指の先端の皮膚が硬くタコになっていることもあります。
登山をする方はすぐわかると思います。靴が合っていないか、履き方に問題があるかもしれません。
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月: 2013年6月
何かに手を刺された 急激に腫れてきた 物が二重にみえる ぼやけて見える
山仕事をしていたら指に突然激痛が走った。
何かに刺されたようで、指に小さな穴が開いていた。
蜂にはしょっちゅう刺されているが、蜂ではなさそうだ。
痛みはすぐにおさまったので仕事を続けていたが、急激に手が腫れて来たので刺されてから1時間後に下山した。
腫れは肘を超えてどんどん上に広がって来た。痛くなってきた。物がよく見えない。かすんでみえる。二重に見える。
意識はちゃんとあって、手と腕の腫れと物の見え方がおかしい以外は問題なく、元気である。
何かに刺された、腕が腫れてきた、物が二重に見える、・・・病気とは。
川はすっかり夏でした
川からのながめ 日傘を持った女の人が立っていたら、モネか風立ちぬ、か
ステロイド外用剤のかぶれとジェネリック
関節リウマチの方の皮膚にしこりがいくつかできてきた
関節リウマチで治療中の方の皮膚に1-3cm大のしこりがいくつかできてきた。皮膚の色は正常あるいは赤い。
考える疾患はリウマトイド結節と好中球性皮膚症、と細菌や真菌や抗酸菌などの感染症です。(なお、このブログのポリシーは最も頻度が高い(よくある順)病気を2-3個挙げることですので、調べれば上記に該当する疾患は他にもたくさんあります。)
トマトの支柱に干したスニーカー。シカゴからもどりました。今日は朝から抄読会、たまったメールに返信、家にもどって録画しておいたワールドカップオーストラリア戦のロスタイムの本田のPKを見直して感動をかみしめ、冬タイヤを夏タイヤに交換、エンジンオイル追加、草取り、昨日の豪雨+雹で倒れたトマトときゅうりに新支柱整備、母に会いに行って一緒にアイスクリームを食べて、靴を洗って、今ブログの更新をしています。充実した1日でした。
カメムシ 美しいです
ホウレンソウの花にテントウムシ 今年は20星テントウムシモドキが少ない
冥加とパクチーが食べごろになりました。
ASCO 2013 (2)
米国臨床腫瘍学会(ASCO)の3日目が終わりました。
メラノーマの新薬に関する発表は1000人以上の収容能力のある会場や、日本なら地方都市のコンサート会場になるような2-3階立てのホール(たぶん2000-3000人収容)が当てられてていますが、いつも満杯です。皮膚がんの治療に関する大きな動きを感じます。日本人の皮膚科医で参加しているのは私が把握している限りでは5名です(巨大な会場なのでお会いしていない方もいるかもしれませんが)。日本の癌治療学会に出席する皮膚科医は20名ほどですから、海外の学会であることを考えると5名という数はまあまあかもしれません。私は初めての参加です。以前は1-2人程度の参加だったようです。
さて、このブログの主旨とずれるかもしれませんが、ASCOへ出席する前の準備(宿泊、航空券など)について気づいたことを書き留めておきます。私自身が初めての参加ですので勘違いしている点があるかもしれません。
アメリカって感じでしょうか
マオです
乳母車が落ちてきた階段です(映画アンタッチャブルで)
フランク・ロイド・ライトが低予算で作った教会です 美しかった
フランク・ロイド・ライトのステンドグラス
攻撃された方は強くなり、しかし攻撃に依存するようになる?
これまで転移を起こしたメラノーマに効く薬は少なく、その効果も今一つでした。ベムラフェニブという舌をかみそうなお薬があります。30数年ぶりにアメリカで認可された新薬です。日本では現在治験中です。癌は同じ病名でも、患者さんごと、あるいは転移部位ごとに悪性度(増殖のスピードや転移する能力)はばらばらです。この40年間、癌はなぜ転移するのか、なぜ増殖が止まらないのか、といった疑問を明らかにするための研究が数多く行われ、多くの事柄がわかってきました。原因がわかれば、そこを止めてやれば癌を治すことができるかもしれません。メラノーマの細胞にもある確率で、増殖に関係するある遺伝子(BRAF)に変化が起きていることがわかっています。ベムラフェニブはBRAFが異常なメラノーマののみ、その増殖を止める薬です。BRAFに変異がない場合は効きません。細胞に増殖の命令を出す指令系統はたくさんがありますが、複数のルートの中で(途中)で、変な指令を出している奴が1人であれば、そこをたたけば増殖は抑制されます。
でも、癌細胞だってだだやられっぱなしにはなりません。癌細胞自身は「俺はがん細胞だ。みんなに迷惑をかけている。まことに申し訳ない。」なんて自覚していませんから、正常の組織のように、なんとか生き延びようとします。1本の司令伝達路の途中が切れれば、バイパスを作ろうと努力します。ある癌に対してよく効く薬が開発されても、しばらく使っていると効かなくなる(耐性:たいせい)のはこのような「がん細胞が何とか生き抜こう」とする努力によります。薬がなるべく長く効かせるにはどうしたらよいのか、というのが現在の新薬の大きな課題です。
ちょっと前の論文ですが、ベムラフェニブをメラノーマに使用するときに、効果が落ちてきたら一旦使うのをやめて、間欠的に使うと強い耐性ができなかったと(いつまでもだらだら使える)という面白い報告がありました。
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