顔や首や手の甲は露出部(ろしゅつぶ)と呼びます。服や髪の毛に覆われていない外に出ている部位です。こういうところに皮膚炎(湿疹)が集中して出ている場合はかぶれ(接触皮膚炎:せっしょくひふえん)や光線過敏(紫外線かぶれ、光アレルギー)などをまず疑います。でも、もし上下の瞼(眼のまわり)や顎の下、耳の後ろにも皮膚炎がある場合は、光過敏は疑いにくくなります。光が当たりにくい部位だからです。光の可能性が考えにくい場合は、かぶれの方を疑い塗っているものをあれこれ聞いて(目薬、化粧品、石鹸、シャンプー、・・・)、パッチテストという皮膚に塗っているものを貼って調べることになります。
大工さんや木工の趣味、電気部品を組み立てる仕事や趣味がある方、畜産農家、ペンキを塗る方。職場や家にいると悪化するが入院すると治る方。
厳しい寒さが続いています でも空と山はきれいです。
月: 2014年1月
皮膚科領域に関連する2013年の進歩
UpToDateというサイトがあります。字のごとく、多くの病気の診断や治療法について頻回に最新の情報に改定されている医療者向けの有料サイトです。まず病気について調べるときに見るべきサイトの1つと言ってよいかもしれません。
本来は年末に行うことかもしれませんが、このUpToDateが皮膚科に関係する診断や治療についての2013年の代表的な進歩(新知見)としてまとめていますので、簡単に紹介します。
酒さの新しい薬、血管腫の遺伝子異常、基底細胞癌という皮膚がんの新薬、乾癬の新薬などです。
2年ぶりにスモークサーモン 低塩荒巻、塩抜きせずに直で8%ソミュール24時間、水洗5分、風乾5時間、冷燻3時間、と超短時間作成。素材がいいと簡単です。赤ワインの色が付きすぎて外観はいまいち。
お餅いろいろ+スモークサーモン+生ハム
50歳以上の原因不明のかゆい皮疹と高血圧のお薬
皮膚科を受診する理由でたぶん一番多いのは「かゆみ」でしょうか。かゆいブツブツが体中にできている。いろいろ調べても原因がわからない。しかたがないのでステロイド外用剤と抗ヒスタミン剤、それでも治まらない場合はステロイドの内服や紫外線治療などで生活できる程度までに症状を抑えている(完全には治らない)患者さんがたくさんいます。内臓の病気や金属などのアレルギーや歯の病気など、報告されている原因は調べますが、原因がわからない方がけっこういます(個人の診断能力の差もありますが。
さて、昨年の6月にJAMA Dermatologyという皮膚科ではトップクラスに入る雑誌に、50歳以上で原因不明のかゆい皮疹を持つ方と高血圧の薬であるカルシウム拮抗薬やチアジド(利尿薬)との関係についての報告が載ってました。
Calcium-Channel Blockers and Chronic Eczematous Eruptions of the Aged
寒さに平気なホウレンソウ