ダーウインが認めたくなかった?こと

TEDに皮膚の色と地理的(紫外線の強さ)な関係についてのプレゼンテーションがありました。以前このブログでも取り上げたことのあるテーマですが、人類はアフリカの紫外線が強い地域に誕生し、世界(北方)に拡散する過程で、弱い紫外線下でもビタミンDが作れるように肌が白くなっていった、という内容が中心になっています。進化論のダーウインはなぜか皮膚の色と気候(紫外線量)は関係ないと言っていたようです(TEDではこう言ってますが、私自身は確認してません。為念)。
肌の色は白いほうがいいのか 黒い方がいいのか(1)
肌の色は白いほうがいいのか 黒い方がいいのか(2)


肌の色が濃いと紫外線量の低い北方ではビタミンDが作れなくなるので成長障害を起こします。数学が得意なインド人がIT産業に技師として北欧へ移住したときに、その子供がくる病になったというようなできごとからわかるように、影響は比較的速やかに子供に出ます。ビタミンDを補充できなかった古代では、これは直ちに世代の継続に影響を及ぼしたと思います。つまり色白の選択と色黒の淘汰が早かったと予測できます。
逆に色が白いのに紫外線の強い地域に住む(オーストラリアの白人など)と皮膚がんができやすくなります。しかし、皮膚がんは成人以後、ほとんどは中高年に発生しますから、子供は作れます。つまり世代の継続にあまり大きな影響を与えない可能性があります。それなのになぜホモサピエンスは黒人として発生したのでしょうか?ゴリラやチンパージーの肌は白いので、毛を失う過程で色が濃くなった可能性はあります。でも、ホモサピエンスが濃い色の肌で出現した理由が単に紫外線に対する防御機構だけで説明できないかもしれません。夜間に行動するときに色が黒ければ目立ちにくいなどの利点もあるかもしれません。黒い色は生存に関して基本的な色なのかもしれません。
さて、ソチオリンピックも半分が過ぎました。ヨーロッパ勢はやはり強いですね。でも、日本もハーフパイプ、ノルディック複合、フィギア男子シングル、ジャンプラージヒルでメダルが取れました。

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