数年前から「掻かないようにね!」と言うのを(極力)止めました。かゆいから掻くのだから、掻くのはこっちの(皮膚科医)の責任だと思ったからです。じゃあ、なんて言っているかというと、まず、「かゆみを止められなくすいません」、次に(機械性蕁麻疹など、皮疹がないが、掻くと赤いミミズばれが出てくるような皮膚疾患には)「掻きたくなったら10-30数えてください。数え終わってもまだ掻きたければしょうがないです。掻いていいです」。
先週末は築地・汐留、今週末は日比谷。東京も新緑に包まれています。いい季節です。
月: 2014年5月
陰嚢の裏側がずっとかゆい 皮膚が固くごわごわになっている
陰嚢の裏側がずっとかゆい。皮膚が固くごわごわになっている。
陰部は受診するのをためらう部位です。陰嚢(袋)の裏側が何年もかゆく、皮膚が固くごわごわになっている。薬をつけるとしばらくよいがすぐにもどってしまう。このような症状で受診される方は少なくありません。ほとんどすべて、こじらせた(長期間掻いていた)慢性の湿疹だと思います。
陰部のかゆい皮疹については、必ず白癬(ミズムシ、タムシ)を除外しないといけませんが、なぜか陰嚢はほとんど白癬になりません。
天気はほとんど曇り+小雨、時々晴れ、といった感じでした。雨はすぐ止むのであまり気になりません。晴れ間が出て、暖かくなると人がわっと町に出てきます。
周辺の大国に支配されてきたリトアニアの厳しい歴史を知りました。
リトアニアにいます
口の中のただれが治らない しみる 歯肉が 口唇が
天疱瘡(てんぽうそう)という病気があります。自分の免疫(外から入ってくるばい菌に対抗する軍隊です)が自分の皮膚を攻撃してしまうようになった病気です。自分に向けて自軍がミサイルを撃つ病気ですので「自己免疫疾患」といいます。
皮膚にミサイルが飛ぶと皮膚はただれるか、水疱になります。攻撃する部位によって症状が変わりますが、皮膚のもっとも浅い部位(うわっつら)を攻撃される病気が「天疱瘡」です。この病気がやっかいなのは、病気の出始めは口の中や唇、鼻の中、結膜にしか症状がなく、皮膚は問題ないことが結構あるのです。何か月間も口の中にしか症状がないことも少なくありません。口の中が何か月もただれる、食べ物がしみて食欲が落ちる、体重が何キロも減ってくる。
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ブルーベリーにたくさんの花が付きました。マルハナバチも来ています。たくさん実がなればいいな。今日はこどもの日で、近所の神社の祭礼です。花火を見に外に出たら田んぼからカエルの鳴き声が聞こえてきました。今年は冬が厳しく長く、春も遅かったような気がしていましたが、夏は近いかもしれません。