ある食物を食べたら体中に蕁麻疹が出た、唇が腫れた、呼吸が苦しくなった、おなかが痛くなった・・・食べ物のアレルギーです。今までなんともなかったのに合わなくなってしまったのですね。食べ物のアレルギーは食べているうちに急に体が「この食べ物いやだ」と認識してしまったと長く考えられていました。でも、最近は皮膚から入り込んでいるいるうちに体が拒否するようになることも多いことがわかっています。経皮感作(けいひかんさ)といいます。
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高校の同級生にもらった種からできたカボチャ3個。 トマトはシーズン最後になります。今日の夕日はみごとでした。晩秋です。
最近、魚やカニ・エビを調理すると手がかゆくなる方がカニを食べたら全身に蕁麻疹ができた、などという報告を聞きます。
アトピー性皮膚炎やいつも手が荒れている方が食物を扱うと、その成分が皮膚から繰り返ししみ込んでいるいるうちにその食物に合わなくなってしまうことがあるようです。皮膚は外と内を隔てるバリア(前線)ですから、高い防御機構がじゅんびされています。ばい菌が入ってこないようにいつも見張っているわけです。
とくに、皮膚に傷ができると防衛軍である免疫系が発動します。手荒れの状態では恒常的に免疫系が興奮状態にあるのかもしれません。実際、皮膚に刷り込むタイプのワクチンの開発が行われています。その状態でカニやエビや魚や桃などを触っているとカニやエビや魚を予防注射しているのと同じことになります。インフルエンザの予防注射をするのはインフルエンザにかかったときに免疫反応を起こしてウイルスを退治するためです。カニを荒れた手で触っていると、これは予防注射と同じで、カニを食べたときにアレルギー反応が起こる可能性があります。
2014/10/29(水)未明に200万カウントを超えた