紅白歌合戦が始まっています。1年を振り返ります。
月: 2015年12月
朝起きたらすねに500円玉程度の赤みが・・・徐々に黒ずんで、じくじくしてきた
やけどの多くは熱いお湯や蒸気や金属(やかんやストーブ)に一瞬触れておきることが多いのですが、皮膚の障害は温度x時間で決まりますので、心地よい暖かさ(数十度)をもたらす熱源でも長時間当たっているとやけどになります。
アンカによることが多いですが、ストーブなどのそばでうたたねしたときにも起きることがあります。やけどに気づいた直後は丸く小さな赤みだけですが(感覚神経も焼けているのであまり痛くありません。痛みのないやけどはむしろ深くやられています)、深くまで焼けていると、翌日あたりから赤みが紫色などにくすんできて、1週間後程度から黒くなり、ぐちゃぐちゃしてきます。時間と共に悪化している感じがしますが、実は皮膚の破壊は最初の数時間で完成していて、痛んだ皮膚が顕在化してくるだけです。どうすればよいか・・・
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赤外線で中までじっくり焼ける
懐かしさがちりばめられていました。[フォースと共に」という言葉に涙腺がゆるっとしました。高校生の時に見たエピソード4の完成度の高さをあらためて実感しました。ダークサイドがちょっと弱い感じがしました。次回作が勝負ですね。
それでも患者さんは苦しんでいるのだ
梅毒 手の平を見る
医学系のニュースによれば成人日本人男性の梅毒患者が増えているようです。皮膚科は数十年以上前は性病などの感染症が診療の多くの部分を占めていたので、皮膚科医は性病をたくさん見ているような印象を持つ方がいるかもしれませんが、(病院の立地によってその頻度は大きく変わると思いますが)、私の勤める大学病院では梅毒は極めてまれな疾患です。私個人としては年に1例診断するかどうかです。メラノーマは年に30-40例診ますので、(私にとっては)梅毒は稀な皮膚がんよりもさらに稀な疾患です。
皮膚科医として梅毒を疑うポイントをまとめてみます。
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クリスマスツリーのように出る皮疹
体中にブツブツができた+喉が痛い
庭のフキノトウが咲き始めました。この時期の開花は今まで経験したことがありません。街中でも庭先に梅が開花しているお宅がありました。フキノトウはてんぷらにしていただきました。口の中に春の香りが広がり、しかし時期的にはなんとも複雑な気分です。
生ハム完成 暖冬のため冷蔵庫保存が続き、熟成が早まりました。
くちびる(口唇、クチビル)が腫れた(2) 歯磨き粉による口唇腫脹
くちびる(クチビル、口唇、こうしん)が腫れる疾患はたくさんあります。高血圧の薬や補体欠損症などを除けば、まずは直前に食べた食物、クチビルに塗っているリップクリームや金管楽器のマウスピースやコートする松脂などを疑います。唇に付く可能性のあるものとして、歯磨きも患者さんに一旦止めてもらいますが、原因であったことはこれまであまりありませんでした。
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何か月か唇が赤く持続性に腫れて治らない患者さんがいました。少し硬さもあり、口唇のまわりの粘膜も腫れていたので「肉芽腫性口唇炎、にくげしゅせいこうしんえん」を疑い、血液検査や肺のレントゲンなどでサルコイドーシスの病変がないことを確認してから金属のパッチテストや皮膚生検を予定しました。
今年も生ハムを仕込みました。一部を燻煙してみました(パンチェッタになるか・・ならないだろうなぁ)。今年の12月は気温が高めのためか雨がちで外に干せません。