紅白歌合戦が始まっています。1年を振り返ります。
1月:肝臓と関係のある皮膚疾患や絆創膏による指の皮膚炎について書きました。年初の計画の達成率は60%程度でしょうか。何年も持越ししているテーマがあります。来年こそは・・・。
2月:どの科も同じですが、初めてある医療機関にかかるときはお薬手帳(自分が飲んでいるお薬の情報)持ってきていただきたいこと、加水分解大豆含有ヘアトリートメントで重症のアレルギーになった症例の報告の紹介、強い薬と弱い薬とはなにか?という記事を書きました。
3月:口内炎はありふれた病気ですが、皮膚科にかかった方がよい症状についての記事、赤ちゃんの早い時期にピーナッツを食べたほうがその後ピーナッツアレルギーにならないという論文(NHKでも特集されました)、虫歯などの治療で前もって歯に金属が入っている方はピアスの金属アレルギーなりにくいらしいというウワサ、などを紹介しました。
4月:髪の毛を染める薬品には多くの種類がありますが、種類の見分け方、汗をかくと皮膚がピリピリして小さいかゆいぶつぶつが出る(コリン性じんましん)について書きました。監修したメラノーマの新薬を特集した雑誌を紹介しました。ダーモスコピーの会議で初めてウイーンに行きました。エゴン・シーレの絵が見られてよかった。今年も町の公園で職場の花見をしました。
5月:爪の下にできる痛い腫瘍(グロームス腫瘍)、高血圧の薬によるかゆい皮疹(薬疹)、魚のアレルギー、医学書が売れない、という記事を書きました。紅白、椎名林檎が出ている。いい。
6月:世界皮膚科学会でバンクーバーに行きました。会議で感じたことを記事にしました。
7月:公的補助が受けられる難病指定の病気の数が増えたこと、ふけ症(脂漏性皮膚炎とシャンプーの関係)、映画イミテーションゲームの主人公チューリングについて、皮膚と皮膚の間にできる皮膚炎(間擦疹)について、毎年恒例のお山の診療所について書きました。今年は昨年よりスケジュールがきつかったのですが、隙間を見つけて例年より多く野山に出かけたと思います。紅白:AKB48が出ている。何度か耳にするうちに、いい曲だと思うようになってきた。
8月:夏に多い皮膚病、色が抜けてきた(白斑)ときに注意する疾患、皮疹+喉が痛い場合は注意が必要なこと、を書きました。数日間の夏休みは執筆中の本の挿絵書きにあてましたが、気に入らず、結局はすべて没となりました。今年の夏は出だしは恐ろしいほどの暑さでしたが、お盆過ぎにすっと涼しくなってそのまま秋になってしまいました。
9月:爪に黒い線(爪は記録用紙だ)(拍手7)、まぶたの湿疹(ステロイド外用剤のかぶれ)、趾が急に腫れて痛くなった(内出血)について書きました。欧州癌学会で短期間ウイーンに行きました。ホテルが取れずアパートを借りました。入居?までの行程はとても楽しい旅の思い出となりました。
10月:今年のノーベル賞、大村先生が創薬したイベルメクチン(皮膚科では疥癬の薬)、皮膚科では皮疹を写真に撮ることが多いのですが、診断にとても大切であること、を書きました。初めて行った長崎では宗教弾圧や原爆についての認識が変わりました。知っていたつもりでしたが何にも知らなかったことを知りました。京都の琳派展は見事でした。
11月:弱ったペットからうつるダニ、医師が誤診をしてしまう原因についての書籍の紹介をしました。
12月:夏前から忙しさに加速度がついて、週の区切りがわからなくなり、あっという間に年末になりました。知覚過敏用歯磨き粉による口唇腫脹、梅毒の皮疹の特徴(手の平を見る)、アレルギー検査で反応が出るはずのない生理食塩水で具合が悪くなった患者さん、低温熱傷、について書きました。
紅白は、石川さゆりの津軽海峡冬景色です。ちょっと短かった。でも津軽三味線には雪が合いますね。
最も多くの拍手をいただいたのは、爪に黒い線、と、長崎で考えた、でした。
紅白は小林幸子の千本桜です。大型セットは久しぶりですね。NHKがニコドーになっている。
そしてX-Japan。1990年頃、髪を高く立てた若者が頭を一旦横にして入口を通過して外来に入ってきたことを思い出した。ニキビでしたが、お化粧のせいかもしれないねと話したような気がする。すごく礼儀正しい青年だった。