リウマチと言われている・・・+ふけ症、あるいは爪が濁っている・点状にへこんでいる

関節リウマチと鑑別すべき疾患はたくさんあります(私は専門ではないので、教科書などからの受け売りです)。皮膚科に関係が深い鑑別疾患は関節症性乾癬と強皮症でしょうか。
関節リウマチと言われている
+両手が赤く冷たい・・・強皮症
+ふけがすごい(脂漏性皮膚炎様)・・・関節症性乾癬
+すべての爪が白癬(水虫)様に黄色く濁っている、あるいは爪に細かいへこみがたくさんある・・・関節症性乾癬
+尾てい骨のところの皮膚がガサガサした赤い皮疹がある・・・関節症性乾癬(ただし、単なるガサガサ、ざらざらのみは高齢者の尾てい骨によく認められる症状です。お尻の肉が減って体重を支える部位に一致して皮膚が硬くなるのです)
+指の第1関節が腫れて赤くなっている・・・関節症性乾癬(へバーデン結節という慢性の関節症も似た症状を示します)
+踵の後ろが腫れて痛む、足の裏が痛む・・・関節症性乾癬

皮膚科診断をきわめる 図

皮膚科診断をきわめる: 目を閉じて診る,もうひとつの診断学の挿絵の一部です。
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サルコイドーシス(2) 新しい診断基準 2015

前記事では、肉芽腫とは?の説明で終わってしまったので、今回はその続きです。
肉芽腫は組織球という細胞のかたまりで、菌や異物や細胞の死骸などを取り囲んでできるカプセルです。サルコイドーシスはカプセルの核がないのに、肉芽腫(にくげしゅ)というかたまりが体中にできる病気です。今回は症状や診断基準について触れます。
参考にしたサイトや講演:
1)近畿中央胸部疾患センター呼吸器内科の倉原優先生のブログ
2)四十坊典晴先生の論文「わが国におけるサルコイドーシスの診断基準と重症度分類
3)そして、週末にあった北海道地方会での関西医大教授、岡本先生の講演

2016MAR21


今日は良い天気です。庭にも花が咲き始めました。

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サルコイドーシスとは(1) 新しい診断基準(2015)

週末は札幌に行ってきました。北海道地方会に出席するためです。関西医大の岡本教授のサルコイドーシスの講演を聞きました。今回は自分の勉強を兼ねてサルコイドーシスの新しい診断基準(2015年改訂)についてまとめてみます。2016MAR18

並走する2すじの飛行機雲。この後、北から来たもう1本の飛行機雲がこれに直行しました。空にも道があるのですね。FDAで銀色の機体は初めてでした。

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皮膚科の診断学の本を出します

宣伝です。ちょっと変わった皮膚科診断学の本を出します。
皮膚科診断をきわめる: 目を閉じて診る,もうひとつの診断学(学研メディカル秀潤社)です。
皮膚科診断をきわめる: 目を閉じて診る,もうひとつの診断学 Amazon
この本には写真がありません(絵はあります)。皮膚科医は皮膚の症状を解析して診断する(形態学)のですが、解析できるからこそ陥るかもしれない思い込みの落とし穴に落ちないために、自分が考えてきたことを記した本です。皮膚を見なくても電話相談(言葉で)で皮膚症状とリンクする危ない疾患はだいたい予測できるのではないか?という実験です。医師ではない一般の方も診断できることを狙いました。このブログで9年間ほどやってきた試みにも似ています。絵本のような皮膚科診断学の本を出したいという希望もかないました。このブログで記事を書くためのエサは写真を載せたいという欲求ですが、本書のそれは自分の絵を載せた本を出したいという野望でした。突飛なアイデアに乗ってくれた学研メディカル秀潤社に感謝しています。
2016MAR10

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