もう少し正確に言うと、「家で作った」タコ焼きを食べたら、体にかゆいもの(じんましん)ができた、息が苦しくなった、(最悪の場合は)ショックになった・・・です。
よくある順番は、、
お好み焼きを食べてショックになった。
ホットケーキを食べてショックになった。
たこ焼きを食べてショックになった。
(ショックから生還した後に)皮膚科で原因を調べてもらうようにと紹介されてきます。
・・・まずはいろいろな質問から始まります。いきなり血液検査はよろしくありません。
当地も桜が満開になりました。今年はいつもより早い感じがします。「雲とまがふ万朶の桜花」でしょうか。
庭も春めいてきました。
痛んで捨てた玉ねぎから葉が出てきました。
皮膚科で最初にする質問は、「今まで小麦製品を食べて具合が悪くなったことはありませんか?」です。
患者さん「ないです」なら、
「タコやイカやエビ、カニにアレルギーは?」
患者さん「ないです」なら、
「食べた後に運動しませんでした?」・・・小麦(エビなど)+運動+/-鎮痛剤の合わせ技で起きるアレルギー(食物依存性運動誘発型)
患者さん「運動していないです。痛み止めも飲んでません」なら、
粉にわいたダニのアレルギーの可能性があります。
以前話題になったことがあるので、皮膚科医の多くはよく知っているお話しですし、ウエブ上でも、お好み焼きやホットケーキを食べた後に具合が悪くなった原因がダニであったという記事はいくつか出ています。
ポイントはお好み焼き専用の粉、ホットケーキ専用の粉(ホットケーキミックス)、たこ焼き専用の粉、には小麦粉以外にうまみ成分やタンパク質やでんぷんなどのおいしい成分がたくさん入っています。ミックス粉と呼びます。ダニが好きな成分が入った粉です。
東京都のサイトでは何も入っていない小麦粉とミックス粉でダニが増えるスピードを比較しています。3週後で2倍、6週後で6倍(私の目分量です)ほど、ミックス粉の方がダニが増えやすくなっています。このような粉ものを、封を切ったあとに、1か月以上、常温で保管することは珍しくないと思います(うちも同じです)。東京都では冷蔵庫に保管して早く食べきれ、と指導しています。ほとんどの方はたぶん(?)、(今のところ)は、粉+増えたダニを食べても大丈夫ということかもしれませんが、ダニアレルギーのある方がいる家庭では注意が必要かもしれません。