今日は8月11日、山の日です。先ほどNHKのニュースで、御巣鷹山に日航機が墜落してから明日12日で32年になり、事故で亡くなった小学生(甲子園大会に行こうとしていた)の同級生(40歳になっているのです)の話が紹介されていました。32年前、私は大学の最終学年でした。札幌からの帰省途中で、8月13日に上野から長野に向かう特急に乗っていました。碓氷峠を過ぎ、長野県に入ったところで上空にヘリコプターが2‐3機舞っていました。墜落地点がまだわかっていなかったのです。山崎豊子の「沈まぬ太陽」という小説があります。そこに、この亡くなった小学生の男の子を題材にした記述が出てきます。2007年にこのブログで書いた記事「小さなイボのある右手・・・・泣けた」を再掲します。
夏休みです 飛行機の影が雲に映ってました
即、犀川
2017年8月11日の夕焼けです 複雑な形の雲は不安定な天気を反映しているのでしょうか 今年も豪雨被害が全国で起きています 特定の地域では50年ぶり、100年ぶりの豪雨ですが、日本全体としてみれば毎年のできごとになってきている感じがします
8月は、もともと旧盆(先祖の供養とそのための故郷への帰省)、原爆の投下と終戦の日、など鎮魂のための日々が集まった時期です。そして、JALの墜落事故も32年という時間が経ちましたが、この時期になると必ず思い出される悲劇です。2007年に書いた記事を再掲します。
小さなイボのある右手・・・・泣けた
ずっと前にBook offの100円コーナーで手に入れた山崎豊子の「沈まぬ太陽」を読んでいます。日本航空(本では国民航空)を題材にした小説です。
3巻は御巣鷹山(1985年8月12日のJAL墜落事故)編です。
遺体確認がきわめて困難な状況の中で、母親が遺体安置所の棺の列を探し回り、やっとイボのある小さな右手を見つけました。甲子園でPL学園を応援するためにJAK123便に乗せ、悲劇にあったわが子の遺体です。右手以外の部位は発見できませんでした・・・・(あくまで小説のなかでの話です)
墜落し亡くなられた乗客の遺体の回収記は「墜落遺体」飯塚訓、を過去に読みました。自衛隊、警察、医師、歯科医師、看護師、地元の方々、JAL職員ほか、本当に頭が下がる記録です。「沈まぬ太陽」は小説ですが、フィクションである「墜落遺体」の内容と大きな食い違いはありません。
母親は子供のイボをなぜ覚えていたのでしょう?皮膚科に通っていたのでしょうか?それとも、今度皮膚科に受診しようと思っていたのでしょうか?子供の指のイボの存在を記憶しているのは、やはり母親だからでしょう。涙が出ました。