ビルバオ(スペイン)に来ました。

国際色素細胞学会参加のためビルバオに来ています。3年半ぶりの海外であり、いつもよりちょっとだけきちんと準備しました。色素細胞(メラノサイト)はメラニンという色素を作って、それを周りの表皮細胞に渡します。表皮細胞は大事な設計図(DNA)を格納している核を紫外線から守るために、メラニンを細胞の上の方に置いて日傘のようにして防御します。

色が着きすぎればシミの原因になりますし、色素ができないと肌の色が白くなって、どちらも美容上問題になります。色素細胞が悪性化すれば悪性黒色腫(メラノーマ)という皮膚がんになります。学会では色素細胞の基礎的な研究からシミ、白斑、メラノーマに関する研究までさまざまなデータが発表されていました。参加者も基礎の研究者、医師、化粧品関連をメーカーの研究者、など、さまざまです。

ビルバオを含めこのバスク地方には初めて来ました。安全で食べ物がおいしくて、よいところですね。せっかくなので有名なゲッゲンハイム美術館に行きました。なんと特別展は草間弥生さんで、長蛇の列ができており(彼女の人気に驚きました)、時間の関係もあって観賞せずに美術館を出ました。詳細な経歴が写真と共に掲示されており、そう、1929年、松本の種屋さんで生まれたんですね。最新の説明は、「2020年、彼女は生きている」で、そうか、90才を過ぎているんだと思いました。

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