私のおすすめサイト
自分や家族が病気になったり、テレビを見ていて心配になったときに、何か調べたくなります。当然です。インターネット、一般向けの病気に関する辞典、友人、知り合いのお医者さん・・・・
日本人の3人に1人は癌で亡くなります。癌になっても治る率は半分程度ありますから(ちょっと乱暴な数字ですが、このブログの意図はなるべく簡単に・・・ということですのでご勘弁を。もちろん、癌の種類や進行の程度によって違います)、癌と宣告される確率は3分の1以上ある、と考えておいた方がいいわけです。極端な言い方になりますが、「あたたは癌です」といわれる時に備え、一度そのシュミレーションをしておいた方がよいかもしれません。
さて、医学的に何か心配になったときにまずすることは、
1.信頼できる医師に相談する・・・です。
次は(いろいろ調べる方法はあると思いますが、環境が許せば)、
2.インターネットで調べる・・・・これが本日のお題です。
無料で、かつ、世界的に標準といわれる治療方針が書かれているおすすめのサイトは以下です。
1)癌情報サイト 米国国立癌研究所(NCI)が配信する Cancer Information Physician Data Query from National Cancer Instituteの情報を基に日本語に訳したサイトです。世界のがん治療の標準を知る上で、上位3に入る重要なサイトです。
追記(2009.3):現在はサイト内検索ができるようになりました(調べたい癌の名前を入れると、患者さん向けと医師向けの両方の記事がヒットします)。以下の方法は不要です。
このHPに
PDQ日本語版(専門家向け)
PDQ日本語版(患者様向け)というサイトがありますので、まず、患者向けサイトに入り心配になるがんについて読みます。もう少し詳しく知りたければ、専門家向けサイトに入ってください。それぞれのサイトに入ると、治療(部位別)、治療(成人)、治療(小児)、スクリーニング・・・などがありますので、大人の癌ならば、治療(成人)に入ってみてください。あいうえお順に癌が並んでいますので、見たい癌を選んでください。
2)癌診療ガイドライン 日本癌治療学会が中心になって、日本の医療行政や日本人に合ったガイドラインが、作成され公開されています。各臓器の専門家によって作られたものです。まだ、全ての癌について公開されていませんが、今後充実されていくと思います。いろいろ患者さんが心配する問題点について、質問と回答という形で構成されています。少し難しいかもしれません。病院で診断がついてから参考にすべきサイトです。
3)国立がんセンター癌情報サイト 日本におけるがん治療の中心病院が配信しているサイトです。
4)その他:さらに詳しく調べるためには、専門学会のサイトに入るといいです。調べ方は、
’日本’ ’○○○学会’と検索します。 ○○○には、乳癌、肺癌、胃癌、や、もっと大きく、外科、産婦人科、泌尿器、という臓器名を入れます。いきなり、乳癌、肺癌、などと直接病名だけを入れると、健康食品などの商品販売に関連するサイトやこれらを宣伝するブログ、HPに飛ぶ場合があります。ネットに限らず、関連する広告の付いている記述は疑ってかかる、ぐらいの慎重さが必要かもしれません。
さて、主たるお題からそれますが・・・・
何か疑問に思ったときに一番有効な方法は、専門家に聞くということです。それもきちんとした対価を払って(これが中々できないんですよね)。
法律のことは、弁護士に・・・・敷居が少し高いけど、いろいろ本を買って悩んでいるよりいいかも。
家のことは、建築家に・・・・これは少し予習が必要かも。
旅行先でレストランを探すなら(もし少し良いホテルに泊まっている場合は)、コンシェルジェに・・・良いホテルに泊まっているのに、地球の歩き方でレストランを探してはいけません。
そして、医学的はことは、医師に・・・家庭の医学を読んでいたずらに心配してはいけません。
「人にばっかり聞いてないで、自分で調べなさい」・・・という教育は少し問題があるかも。