手の爪全部が全体的に黄色くなってきた。
少し厚みもある。
下とはがれて、浮いている感じもある。
にごりがなく、わりあい透明感があれば、
Yellow nail syndrome(黄色爪症候群)・・・そのまんまですね。
皮膚科の病名には多いんです。症状そのまんまの病名が。
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爪についての基本的なこと
爪に縦方向のデコボコ(スジ)がある
爪が黄色く濁って、厚みがあり、爪の下側がぼろぼろしている場合は、水虫(白癬:はくせん)や乾癬(かんせん)などたくさん病気があります。
今回は、つめ自体は硬くて、全体に薄き黄色で厚みがあり、これが手あるいは手足すべての爪に症状がある場合についての記事です。
Yellow nail syndrome(黄色爪症候群)は、爪の成長速度が落ちて、前に爪が伸びない状態がおきています。つまり糞詰まりのような状態です。縦方向に爪が圧縮されますので厚みがでて、厚みのために爪本来の色調が重なって濃くなって黄色っぽくなるようです。爪の成長が遅くなるので爪の根元にある白い三日月(爪半月:そうはんげつ)が消えます。
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もともと肺の病気があり、手足のむくみがある方に多いということで報告されました。一番多いのは慢性の気管支炎や副鼻腔炎(ふくびくうえん:蓄膿症)のようです。蓄膿症などの感染症がある場合は、抗生物質や抗菌剤で爪の症状も軽くなることがあるようです。
以下個人的な感想
教科書では爪の成長が遅いといわれていますが、爪が厚くなるのだから根元では爪はきちんと作られているのではないでしょうか。爪を前に送るシステム(爪の下のベッド:爪床そうしょう)がうまく機能していないのかもしれません。
赤ちゃんや幼児の頃にすべての爪が厚くなってしまったときは、先天性爪厚硬症(せんてんせいそうこうこうこうしょう)という病名があります。・・・これもそのまんまの病名ですね。同じような爪の症状が限られた指のみにある場合は、幼児以後であれば指や爪を咬むくせのある方や爪の後の皮膚を触ったり押したりするくせのある方にも出ます。