前回の記事に続いて、日本皮膚アレルギー、接触皮膚炎学会より。
新潟大学(増井先生)から、手湿疹(手荒れ、手のかぶれ、手の接触皮膚炎)で受診された方のかぶれの原因についての報告がありました。
ユリが咲いた
10年間で81例。
男性18名、女性63名・・・圧倒的に女性に多い
年代:20-30歳代が多い
職業:理容師・美容師26名、製造業13名、主婦8名、調理師・飲食業7名、医療従事者6名・・・理容師・美容師さん多いですね。
アトピーがある、あるいは素因がある:全体の半数・・・アトピー性皮膚炎の方は手湿疹ができやすい
患者さんに持ってきてもらった疑わしい製品についてのパッチテストの結果:62名で陽性・・・高い。
内訳 手袋(使用後+新品)37名、シャンプー24名、石鹸9名
標準シリーズ(日常的にかぶれの原因になりやすい物質をセットにしてあるもの)のパッチテスト
パラフェニレンジアミン(毛染めの成分):27名・・・美容師さんが多いせいでしょうか。でも多い。
ニッケル16名
コバルト14名・・・このあたりは金属かぶれの代表選手であり、予想通り
バルサムペルー7名・・・香料です
チウラムミックス7名・・・ゴム手袋でかぶれる方
ウルシオール6名・・・ご存知漆の成分です。ウルシ以外の植物にも入っていることがあります
ということで、美容師・理容師さんが多いことで、結果もそれに引っ張られている感じがしますが、シャンプーは気づきにくい原因かもしれません。
今朝なでしこJAPANがワールドカップで優勝しました。黄金のカップをかかげて表彰台上で跳ねるチームに黄金の紙ふぶきが降り注ぎます。こんな光景は(男子サッカーなら)ブラジルやアルゼンチンやイタリアやスペインやドイツなどの限られた国にのみ許されるものだと思ってきました。夢のような光景でした。