前(急に汗が出なくなった)と前の前(友禅と発汗テスト1)の続きです。
汗が出ない患者さんがいた場合、本当に汗が出ないのか、全身的に出ないのか、体の一部だけ出ないのか調べます。発汗試験です。いろいろな方法がありますが、ヨードデンプン反応を使用して汗の出ない部位をスクリーニングする方法などを使うと前回書きました。でも、この検査結構大変です。ほかによい方法はないのでしょうか?
夜ぼーとTVを見ていたら、横で家内が白い布にペンで紫の下絵を書いているのが目に入りました。色が残らないのかと聞いたら、水で洗うと消えるんだそうです。
野沢菜もルッコラも寒さにやられる中、水仙が芽を出しました。春は近づいている?
調べてみると、水で消えるインク?は、加賀友禅(加賀に限らずもちろん京都でも)などの下絵のために、昔からツユクサの一種であるオオボウシバナの花(青花)の絞り汁が使われているんだそうです。そういえば、小学生の頃、ムラサキツユクサの絞り汁で絵や文字を書き、水で消えるという遊びをやった記憶がかすかによみがえってきました。当時流行っていたスパイ映画やTV番組をまねして遊んだ気がします。
そこで、まず手芸屋さんに連れて行ってもらい、下絵描き用のペンをいくつか購入してきました。しかし線が細い(あたりまえですが)のと色合いがいまいち薄く、肌に書いてもあまりぱっとしません。次にネットで探したペンをいくつか購入して試してみました。いいのがありました。
ということで、せっかくですので投稿(Sweat Test with Water-erasable Ink)してみました。協力いただいた患者さんに感謝いたします。まだ完全に発汗テストに使えるかどうかわかりません。改良が必要だと思います。
調べたらツユクサ(ツキクサ)の名前は万葉集にも出ているんですね。すぐ消えてしまうので、染料としてはいまひとつでした。そんなところから”うつろいやすさ”を想像させる花として読み込まれています。
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ACKNOWLEDGEMENTにちょっと感動しました。
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NRさん 読んでいただきありがとうございました。
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意外なところから、新しい発汗テストを考案されましたね。さすがです。
私も以前、発汗テストをしたことがありますが、そのときは Sakurai-Montagna 法の発汗テスト用紙を使いました。
皮膚に貼って、用紙の色の変化を見る検査です。けっこう簡単にできる検査方法だと思います。
検査用紙は、東北厚生興業から販売されています。
http://www.tohoku-kosei.co.jp/yougu2.html
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コメントありがとうございます。Sakurai-Montagna 法の発汗テスト用紙はまだ使ったことがありません。今度手に入れて比較してみたいと思います。ありがとうございました。
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実は、初めて受け持った患者の一人が、無汗症を伴うコリン性蕁麻疹でしたので、感慨深いものがあります。
桜井-Montagna のテスト用紙は感受性が高く、取扱も簡単なので、おすすめの検査方法です。ぜひ試してみてください。
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ありがとうございます。試してみます。