クリスマスイブですが聖夜に合わないお題ですね。
シャルル・ジュール・アンリ・ニコル
1928年にノーベル賞医学生理学賞を取った先生です。
発疹チフスという病気があります。日本では長らく発症がありません。昔は軍隊や牢獄などで流行したそうです。有名なところでは1812年のナポレオンによるロシア出兵など。発疹チフスやコレラは19世紀の急速な都市化と不良な衛生環境によって猛威をふるい、民衆の蜂起の原因にもなったそうですから、感染症は歴史に大きな影響を与えてきたんですね。
さて、シャルル・ジュール・アンリ・ニコルは発疹チフスという病気が入院すると感染しにくいところから、衣類に関係すること、そして衣類に着くシラミが原因であることを突き止めました。原因はシラミ(コロモシラミ)が媒介するリケッチアという菌による病気でした。紛らわしいのですが、「発疹」が付いていない「チフス」はサルモネラによる腸の感染症です。日本ではこっちのほうが有名ですが、「発疹チフス」とは全く別の病気ですね。
ナポレオン失脚後の20年間ほどを舞台にした大ヒット作があります。ビクトル・ユーゴのレ・ミゼラブルです。今日、楽しみにしていた映画を観てきました。
今日、楽しみにしていたレミゼラブルを観てきました。舞台の方は20年ちょっと前ブロードウェイで(オペラ座の怪人と間違えて買った当日空席券で)観ました。
映画版よかったです。泣けました。お話しは1800年代前半の設定です。高校生まで(コツコツと地道に暗記しなければならない)社会科全般が好きではなく、特に世界史は4大文明以後ほとんどあやふやです。フランス革命以後のフランスは民衆国家になっていたのでないかと思っていたので、レミゼラブルの時代背景は今ひとつしっくりしませんでした。そこでネットで調べてみて納得しました。今頃になってフランス革命以後にナポレオンが出てきた理由や失脚した理由、その後の動乱について知りました。
映画では出演者全員が地声の生歌でした。ジャックマンのジャンバルジャンも、アン・ハサウェイのファンテーヌも、ラッセル・クロウのジャベールも、アマンダ・セイフライドのコゼットも、サシャ・コーエンのテナルディエもすばらしかった。