薬の塗り方:すりこんだ方がいいの?
診療の最後に、薬の塗り方を説明します。私の説明に対して患者さんが意外な顔をされることが多いの事柄があります。以下です。
すりこんだ方がいいのか?
何回もぬった方が効くのか?
手荒れの場合は手を洗った後には、薬は塗りなおした方がいいのか。
皮膚をきれいにしてから(前に塗った薬を落としてから)塗った方がいいのか?
すりこんだ方がいいのか?
1回、スーと皮膚の表面をなでるようにのばせばOKです。何度もすりこむ必要はありません。チューブからしぼり出す量は、指の腹の先端から、第1関節までの1-2cmぐらいで、この量で、手のひら2枚分の範囲をぬれます。塗った後は、皮膚の表面がうっすら油で光る程度です。爪先で塗った後の皮膚をこすって、爪に軟膏がついてくれば塗りすぎです。
何回もぬった方が効くのか?
薬の強さにもよりますが、1回塗った時と2回塗った時ではあまり差がないようです。私は患者さんに、最初の3-4日は2回、良くなってきたら「1日1回に減らして、手を抜きましょう」とお話してます。1日に何回も塗る必要はありません。洗濯中に何度も洗剤を継ぎ足すようなものです。
手荒れの場合は手を洗った後には、薬は塗りなおした方がいいのか。
不要だとおもいます。保湿剤などは塗ったほうがいいでしょう。
皮膚をきれいにしてから(前に塗った薬を落としてから)塗った方がいいのか?
不要です。風呂に入れなくても、薬は塗りましょう。きれいにふき取る必要もないでしょう。