リトアニアの首都ビリニュスにいます。皮膚がんの研究会に出席するためです。堰を切ったようにメラノーマの新薬の治験が始まっています。どの薬をどの順番で、どのような組み合わせで、そしていつまで使うのか(いつ止めて、他の薬にスイッチすのか?)といったことが課題です。
古い教会のそばの建物 街並みはもっときれいです
町中を流れる川 片側だけでも護岸がないと川は美人になりますね
カテゴリー: よくある皮膚の病気
口の中のただれが治らない しみる 歯肉が 口唇が
天疱瘡(てんぽうそう)という病気があります。自分の免疫(外から入ってくるばい菌に対抗する軍隊です)が自分の皮膚を攻撃してしまうようになった病気です。自分に向けて自軍がミサイルを撃つ病気ですので「自己免疫疾患」といいます。
皮膚にミサイルが飛ぶと皮膚はただれるか、水疱になります。攻撃する部位によって症状が変わりますが、皮膚のもっとも浅い部位(うわっつら)を攻撃される病気が「天疱瘡」です。この病気がやっかいなのは、病気の出始めは口の中や唇、鼻の中、結膜にしか症状がなく、皮膚は問題ないことが結構あるのです。何か月間も口の中にしか症状がないことも少なくありません。口の中が何か月もただれる、食べ物がしみて食欲が落ちる、体重が何キロも減ってくる。
関連記事:口の中や唇のただれが治らない
ブルーベリーにたくさんの花が付きました。マルハナバチも来ています。たくさん実がなればいいな。今日はこどもの日で、近所の神社の祭礼です。花火を見に外に出たら田んぼからカエルの鳴き声が聞こえてきました。今年は冬が厳しく長く、春も遅かったような気がしていましたが、夏は近いかもしれません。
7歳未満のお子さん(乳児・幼児)に適した抗ヒスタミン剤はなんだ?
7歳以下のお子さん、特に2歳以下のお子さんに認可されている抗ヒスタミン剤の種類は限られています。抗ヒスタミン剤は進化しており、ここ10年ぐらいの間に眠気などの副作用が少ない安全性の高い製品がいくつも出てきています。ただ、残念なことに小さいお子さんへの適用が取れていないものも結構あります。お子さんが飲める抗ヒスタミン剤については以前にも記事にしたことがあるのですが、しばらくたっているので久しぶりに調べてみようと思い、Googleに「小児」x「抗ヒスタミン剤」と入れてみました。2011年8月の当ブログの記事がトップにヒットしてしまいした。これはいけません。ちょっとまとめてみます。
関連記事:子供が飲める抗ヒスタミン剤 2011
チューリップも咲きました
キーワード診断 首xおできx熱くない(熱感がない)
患者さんに話してもらう病歴は病気の診断にもっとも役に立ちます。でも、患者さんが診断の決め手になるような病歴を十分に話してくれることはまれです。もちろん、熱傷や外傷のようにはっきりとした原因がわかる場合を除いてですが。多くは患者さんの一番困っている症状(発熱やどこかの痛みや皮疹など)から、医師のほうが頭にいくつかの可能性のある病気を思い浮かべて、それに合うような病歴がないかお聞きしながら診断を詰めていくことが多いと思います。でも、皮膚科は見ただけで多くのよくある病気は診断できてしまいます。でもそこに落とし穴があります。痛い思いを何度もしてきました。
越冬野沢菜が急に立ち上がり花をつけ始めました 春ですね
梅の花が最盛期を過ぎました。もうすぐ桜です。
耕して一服
唇が荒れた かさかさする 割れて血が出る
口唇(こうしん、くちびる、クチビル)がカサカサ乾燥している。細かい縦割れがおきて口を大きく開けられない。割れて血が出る。以前も取り上げたことがあるお題ですが、数年前の記事ですので書き直してみます。特に今の時期は花粉症によるはなづまりや濡れているマスクで唇が荒れることがあります。
関連記事:唇が荒れた!!
フキ味噌焼きおにぎり
草が生えてきました テントウムシが結構たくさん出現しました
先週のお彼岸の空 秋のように晴れました
疱瘡神社(ほうそうじんじゃ)
1歳から4歳 手足のかゆい発赤 冬 ステロイド軟膏がぜんぜん効かない
1-4歳のお子さん 季節は冬(秋から春)
手の平が真っ赤になって、そのうち指の横にブツブツができてとてもかゆがる
そのうち皮がぼろぼろむけてくる 足にも症状がある 「湿疹」か? 「水虫」か?
何件かの皮膚科で水虫の検査をしても陰性で、ステロイド外用剤をもらったけど「ぜんぜん」効かない。
「お母さん、なんか変なもの触ってませんか?かぶれっぽいんですけど。砂遊びしますか?砂には金属なんかが含まれているので、金属アレルギーがあると結構かぶれるんですよね」
「でも今は寒いから砂場で遊んだりしませんよね・・・」
以上、私の経験です。自分で突っ込んどいて落ちもいまいちという展開です。
実は「砂かぶれ皮膚炎」という、EBウイルスなどの感染症による皮膚症状でした。
感染症と人類の大移動 結核菌 お前もか
昨年9月にNature Geneticsという雑誌に結核菌の発祥の地と発祥時期に関する仮説が報告されました
(Out-of-Africa migration and Neolithic coexpansion of Mycobacterium tuberculosis with modern humans)。
そうなんです。結核菌もやっぱり7万年前に現生人類とともにアフリカを出たようです。感染症と人類の大移動シリーズ?です。
関連記事
ピロリ菌はどこから来た?
B型肝炎と人類(サル?)の大移動
ハンセン病はどこから来た?
ウイルスと人類の大移動
縄文人が持ってきたもの
弥生人が持ってきたもの
先週末に50cm、今週末に70cm超の記録的な積雪がありました 陸の孤島になりました
週末はオリンピックと雪かきとブログのネタ探し
ダーウインが認めたくなかった?こと
TEDに皮膚の色と地理的(紫外線の強さ)な関係についてのプレゼンテーションがありました。以前このブログでも取り上げたことのあるテーマですが、人類はアフリカの紫外線が強い地域に誕生し、世界(北方)に拡散する過程で、弱い紫外線下でもビタミンDが作れるように肌が白くなっていった、という内容が中心になっています。進化論のダーウインはなぜか皮膚の色と気候(紫外線量)は関係ないと言っていたようです(TEDではこう言ってますが、私自身は確認してません。為念)。
肌の色は白いほうがいいのか 黒い方がいいのか(1)
肌の色は白いほうがいいのか 黒い方がいいのか(2)
踵が割れた 指先がひび割れた
冬は乾燥しているせいか特に踵や指先の皮膚がひび割れることが多くなります。このブログでも以前に書いたことのあるテーマです。ひび割れが軽い場合は保湿クリームなどでなんとか乗り切ろうとしますが、一旦割れてしまった皮膚はくっつきません。塩や酸がしみたり、出血したりと結構悲惨な状況になります。年末に酒精綿(アルコール綿)をダーモスコピーというほくろを拡大してみる機器の消毒に使ったり、手を洗いすぎたり、ちょっと皿を洗ったりしたせいか、私も人差し指の爪の横が割れて痛い思いをしました。
そこで、以前より紹介しているポリウレタンフィルムを自分でも試してみました。どのくらいで治るか?検証です。
雪がやんで良い天気です やはり外はいいです