東大教授の佐藤先生の講演からごく一部を。
皮膚科を受診された患者さんの診断がつき、それがある種の外用剤で治りそうだと考えたら、なんらかの外用剤を処方します。その量は塗る範囲と次に受診される日までの期間を考えて出します。
いったい、どの程度の量が必要なんでしょうか。とても大切なポイントなんですが、意外とデータは限られています。
腕全体:2g
下肢(太ももから先):4g
体幹(胸、背、腰)全部:7g
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全身(首から上除く) 19g
だそうです。だいたい20g。手の平1枚でだいたい皮膚の全面積の1%です。5gチューブ(一番小さいチューブ)で、手の平20枚分塗れることになってます。20gで80%になります。ちょっとずれがありますが、首から上が入っていませんから、だいたいこんなところでしょう。
結構量が必要です。今までの処方量は少なめだったような気がしました。
青蛙につるべ落としの日暮れが迫ります
今日は久しぶりによい季節。油断していたら蚊に2ヶ所刺された。
カテゴリー: よくある皮膚の病気
エピペンが保険適用になった
蜂に刺されたり、食べ物との相性が悪くてアナフィラキシーを起こす方がいます。エピペンという血圧を上げる薬を自分で注射できるキットがあります。今までは自己負担で1万円以上払って購入する必要がありましたが、保険が通ることになりました。3割負担で3000円ぐらいで手に入ります。
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床ずれ予防のためのマットの選び方
お尻の割れ目の上端(尾てい骨、尾骨、仙骨)や大腿の外側の付け根(太ももが骨盤にくっつく関節のところ:大転子だいてんし)が痛いという患者さんが時々来ます。診察するとタコのように硬くなっていたり、カサブタが少し付いていたりします。まだ深い傷にはなっていません。
これ、床ずれ(褥瘡:じょくそう)の始まりです。こんな場合はまずマットをお勧めします。今回はマットの選び方について。
関連記事:お尻の割れ目の上端(尾てい骨、尾骨、仙骨)がゴワゴワに硬くなっている方はこっち
近所の里山にやっと出始めました
山椒の葉っぱを食べつくし、レモンの葉っぱにとりかかりました。今頃幼虫で大丈夫なんだろうか?
足の裏に痛いものができた タコ?
足や趾の裏に硬いものができて受診される方が結構います。
足のある部分の皮膚が丸く硬くなる病気のほとんどははタコ、ウオノメ、イボのどれかです。
タコとイボは同類で、イボは感染症です。
今回はタコについて:タコは削っても治らない!
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赤とんぼ 筑摩に雲は ちょっとあり
なんかすごい幼虫がアケビの葉をむさぼっていました
10月になりました 焚き火にサトイモです
本当の脂肪腫
へんな題ですが、本当の脂肪腫で受診される方はそんなに多くありません。
脂肪のかたまりじゃないかと受診される方の多くは粉瘤(ふんりゅう)です。
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痛いしこりができた!
あせもでしょうか?2
副腎皮質ホルモン剤などの免疫を抑える薬を飲んでいる人
高齢の方
糖尿病や免疫が下がっている病気を持っていて、感染症に気をつけるように言われている人
こんな方の胸や背中に1mmほどの小さい赤いぶつぶつがたくさんできている
特にワキやおっぱいの下、お腹のシワの中などにたくさんできている
少しかゆい感じもするが、ほとんど症状はなし ちょっとカサカサしている感じやよくみると小さい黄色い膿みたいなものもある(ない場合もある)
カンジダかもしれません。
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あせも、アセモ、汗も、汗疹
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アセモでしょうか?
中高年の女性
おでこ(ひたい、額)に2-3mmの小さいブツブツガたくさんできている
特にかゆくない。赤くもない
夏に悪化するけど、けっこう1年中ある
少し水がたまっている感じがするような
アセモ(汗も)でしょうか?
あせも、は医学用語では汗疹(かんしん)といいます。でも、上のような症状がある方は普通のあせもじゃないかもしれません。エックリン汗嚢腫(えっくりかんのうしゅ)の可能性があります。
ローズマリー、タイム、オレガノ
スカボローフェアというサイモンとガーファンクルの名曲があります。後に一番好きなところの歌詞が、パーセリ、セーイジ、ローズマリー、and,タイムと知ったときは結構ショックでした。もっと気の利いたことを歌ってると思ってました。ただ、これらのハーブを並べたのにも意味があるようですね。
子どもが飲める抗ヒスタミン剤
先日、NTT東日本関東病院皮膚科部長の五十嵐先生の講演を聞きました。講演の中で小さい子どもに使える抗ヒスタミン剤をまとまた表を出しておられました。印刷したものをもらい忘れてしまったので、自分であたってみました。
注:この記事は2011年に書かれたものです。7歳未満のお子さんに適した抗ヒスタミン剤については記事を書き直しました。こちら(2014年4月26日の記事)です。
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