UCLA-4 カリフォルニアの青い空

3日ほど雨が続いていました。今日は久しぶりに快晴。気温も上がりました。今朝は早起きして、サンタモニカのジョン・ウェイン癌研究所とその向かいのセント・ジョーンズ病院へ。薄暗い中を7時ちょっと前の路線バスに乗りました。通勤、通学でいろいろな人が乗り降りします。バックを背負った小さな小学生が大人にまじって乗り込んできた時は、自分の子供が小さかった頃を思い出してしまいました。
今日は8時からの皮膚腫瘍カンファレンスから・・・
UCLA構内
UCLA構内
St Johns

“UCLA-4 カリフォルニアの青い空” の続きを読む

UCLAに来ています

今UCLA(ロサンゼルス)の医学校に来ています。
センチネルリンパ節生検(センチネルリンパ節とは乳がんやメラノーマで最初にリンパ節転移を起こすと予想されるリンパ節のこと)という検査の本元で実際を見るために来ました。このリンパ節の見つけ方(検査)や取ってきたこのリンパ節の処理や小さい転移の発見のしかたなどを見るためです。2週間の滞在予定です。まだ時差ぼけで、顕微鏡を見ていると睡魔が襲ってきます。
関連記事:足の裏からのリンパの流れ
LA構内2
UCLA構内
ゲティー
ゲティーセンターから
main streat
サンタモニカ

“UCLAに来ています” の続きを読む

ER救急救命室シリーズ8

急に見たくなって、レンタルショップに行きましたが、このシリーズはもうありませんでした。アマゾンで安く買えました。
8シリーズは初期メンバーの最終シリーズです。主人公?のグリーン先生が脳腫瘍の再発でスローンケタリングがんセンター(縦矢印に横棒が何本か入ったのがシンボルマークです。魚の骨を縦にした感じです)の主治医を訪問するシーンから始まります。もう手術の適応がなく、ガンマナイフ(放射線療法ですが、コンピューター制御で腫瘍のみに高濃度に放射線が集中するようにかける方法です。メラノーマの脳転移治療に良く使いますが、脳全体にかけたほうがいい場合があります、主治医の先生に相談してください)。
余命は何年かと聞いた時、主治医は月の単位だと答えます。グリーン先生はそれでもぎりぎりまでERで働いて、爪の間の棘を取ってあげた少女に「最後の患者になってくれてありがとう」といって職場を去ります。
最後をハワイで迎えます(番組タイトルはOn the beach)。バックに流れるのはこの曲です(Israel Kamakawiwo’Ole ‘IZ’ ‘Somewhere Over The Rainbow’ )。カッコ内を検索エンジンに入れると。美しい声とウクレレ伴奏が聞けるかもしれません。

暑中お見舞い申しあげます

暑中お見舞い申しあげます。
大雨警報の中を毎年恒例の夏季限定山岳臨時診療所へ行ってきました。沢は雨は強いが風はなく、ちょっと川っぽくなった登山道をびしゃびしゃ歩きながら登りました。結構好きなんです。水溜りをビシャビシャ歩くの。でも尾根に出ると強風で、体を倒さないと飛ばされそうでした。診療所に入る前のたった1-2分間横切っただけでしたが、手がかじかんできました。稜線を歩いている人は大丈夫だろうかと心配になりました。
患者さんは、顔面の傷2名と外傷性気胸1名。前日には低体温症の方がいらしたとのこと。やはりこの天気では。
翌朝は360度見渡せる良い天気。近くのピークまでちょっとお散歩。遠くに剱岳もみえました。映画をみたばかりだったので、感激でした。ベテランの看護師さんに花の名前もいろいろ教えてもらえました。今回は、AZMさんのブログをちょっとまねて初の複数の写真掲載。
jyonen3.jpg
今年は残雪多め?
jyonen2.jpg
寝坊してご来光見られず
jyonen1.jpg
jyonen4.jpg
himeichige.jpg
ヒメイチゲ、という花だそうです。・・・・(AZMさんより)ミツバオーレンだそうです。ネットで調べると確かに。AZMさん、ありがとうございました。

コダクロームが生産終了

今朝の新聞に出ていました。フィルムを使わなくなってから何年も経ちます。でも、なんだか寂しいニュースです。
皮膚科は、自分の目による診断が仕事の多くの部分を占めます。診断が難しい患者さんや教育上重要な病気については、患者さんの了解を得た上で写真を撮らせてもらいます。あとで複数の医師の意見を聞くためです。皮膚科の研修を始めた医師にとって、最初に習得しなければいけない技術の1つが写真を撮ることです。皮膚科の研修医の頃、形成外科の必須3Cというのを聞いたことがります。
コンピューター、カー(車:出張多いので)、カメラ・・・皮膚科も一緒です。

“コダクロームが生産終了” の続きを読む

足からのリンパの流れ(足底からのリンパ流は膝を通るのか?)1

足からのリンパの流れ・・・というような検索をネットで行うと、ほとんど、むくみを解消するためのマッサージに関連したサイトがヒットしてきます。
医療でリンパの流れがよく問題になるのは、次の2つです。
1)腋(乳がん)や脚の付け根(婦人科、泌尿器、皮膚科のがん)の手術後の腕や下肢のむくみ
2)癌の転移
今回は(2)関連で書いてみます。
tibi kyuuri

“足からのリンパの流れ(足底からのリンパ流は膝を通るのか?)1” の続きを読む

ウイルスの大いなる旅路

昨日まで、皮膚の悪性腫瘍(癌や肉腫や悪性リンパ腫)を専門にする学会に行ってきました。成人T細胞性白血病・リンパ腫という病気についてのセッションもありました。
さて、この病気はHTLV-1というウイルスで起こりますが、このウイルスを持っている方の地域分布に特徴があるのです。今回はウイルス保持者の分布からわかった人類の大いなる旅路について。
関連記事
縄文人が持ってきたもの
弥生人が持ってきたもの
hatuitigo
初イチゴ

“ウイルスの大いなる旅路” の続きを読む

コラーゲンは本当に肌によいのか?

いろいろなアレルギーを疑ったときに、最初にすることはお薬、健康食品のチェックです。先日、肌のために、補助栄養食としてコラーゲン(コラーゲンペプチド)を飲んでいるという方がいました。
コラーゲンは皮膚の重要な成分だ(私もそう思う)→だからコラーゲンをたくさん食べれば→皮膚にコラーゲンが増えて→美しい肌になる・・・というのが宣伝文句です。
でもコラーゲンを飲むと、本当に皮膚にコラーゲンが増えて、肌は美しくなるのでしょうか?たぶん普通の皮膚科医(私も含めて)にこんな質問をぶつけたら、多くは意味がないだろうという答えが返ってくるのではないでしょうか(推測です)。
ちょっと調べてみました。皮膚に効くというデータもあるんですね。
nozawana musi
暖かくなりました。越冬野沢菜と虫(名称不明)。

“コラーゲンは本当に肌によいのか?” の続きを読む

宇宙へ

ついさっきまで、日本テレビZEROで国際宇宙ステーションに滞在中の若田さんとの実況中継をやっていました。滞在中に行われる実験に少しお手伝いをしたテーマがあって、それがJAXAのHPに掲載されました。データもつくばに届いたそうです。
軌道上における簡易生体モニター装置検証
若田宇宙飛行士による軌道上遠隔医療の技術実証の実施について
JAXAのHPから:若田宇宙飛行士は、STS-119(15A)ミッションで打ち上げられ、2009年3月より、日本人として初めてのISS長期滞在を開始しました。約3ヶ月半、ISS第18次/第19次長期滞在クルーのフライトエンジニアとしてISSに滞在し、STS-127(2J/A)ミッションで帰還する予定です。サイトへ
JAXA.jpg
JAXAのHPより 
CMのシリーズものを見てから、宇宙からみた地球の画像をみるとカップヌードルが頭に浮かぶようになってしまった。

上へ