ゴールデンウイークですね。今年も三分の一が過ぎました。早いものです。
さて、気候もよくなって、暑さ寒さもちょうどよく、外に出る機会が増えてきました。毎年この時期になると、報道機関から紫外線対策についての問い合わせが来るようになります。
医学中央雑誌という日本語の医学論文検索サイトがあります。このサイトでサンスクリーン剤について最近の話題を探してみました。目新しい文献はあまりありませんでしたが、いくつかの製品についての効果を調べたた論文がありました。
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カテゴリー: よくある皮膚の病気
肘の外側や足のくるぶしのまわりに水がたまっているみたいだ・・・ ぶよぶよする
肘のでっぱりのまわりや、足首の特に外くるぶしのまわりの皮膚の下に袋のようなものがあって、なんだか液体がたまっている感じがする。ぶよぶよする。赤みと熱感もある。
このブヨブヨした状態は滑液胞(かつえきほう)といいます。そこが炎症をおこすと滑液包炎(かつえきほうえん)です。
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爪の根元が腫れている。透明感がある。爪にスジが入ってきた。・・・粘液嚢腫(ねんえきのうしゅ)
別れと出会いの季節です。子供がもらってきた花束。
手首に丸いしこりができた
手首の関節の甲のあたりの皮膚の下に丸いしこりができて、だんだん大きくなってきた。
クルミ程度の大きさがある。
形はまん丸で、中に水がたまっているような感じがする場合もあるし、硬い場合もある。
下とくっついていて、動きが悪い。
ガングリオンです。へんな名前ですね。
ある日、手の平をさわっていたら皮膚の下にパチンコ玉程度のしこりが1個できているのに気づく。
これも、ガングリオンです。皮膚科にくるのはこっちのパターンのほうが多いような感じがします。手首にできた場合は整形外科にかかることが多いのでしょう。
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おできができた
脂肪のかたまり?
皮膚にしこりができた。痛い。
イボ、いぼ、疣、疣贅(ゆうぜい)・・・ご質問に対して
イボはウイルス性の病気です。手足などにできることが多いのですが、踵などの皮膚の硬いところにできるとなかなか液体窒素が効かないことがあります。
イボについてご質問をいただきましたので、コメントします(以前の記事と重複する部分も多いですが)。
1.足のイボがなおりにくい
2.手にもできてきた。足からうつったのか?
3.長く放っておくと増えるのか?
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外反母趾とタコ
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首のまわりにブツブツしたイボがたくさんできてきた
外反母趾(がいはんぼし)とたこ(タコ、胼胝、べんち)
外反母趾(がいはんぼし)は足の親指(趾・・・カルテにはこっちの字を使います)の付け根が外側に出っ張り、指の先端が内側に曲がった状態です。小指側も同じような変形を起こすので、足の先がひし形のような形になります。出っ張った趾の付け根が靴ずれを起こしたり、硬くなって歩行時に痛みます。足の裏にタコ(胼胝:べんち)をともなう方も多く、痛くて歩くのがおっくうになります。
すれないように大き目の靴を履いたほうがよいのでしょうか?
タコは削ったほうがよいのでしょうか?
参考にしたサイト:町田医師の足と靴の医学・・・巻き爪や外反母趾など、足のトラブルに関して著名な先生です。私も数年前から勉強させていただいているサイトです。
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食べ物のアレルギー どういう検査が必要か?(2)プリックテスト
前回記事の続きです。
今回はプリックテスト
実際に自分の皮膚を使うアレルギー検査には、大きく分けて2種類あります。
1つ目は、じんましん、花粉症、蜂などによるアナフィラキシーショックなど、原因物質が体に入ってすぐに症状が出るアレルギーの検査であり、この場合は皮膚に検査薬を入れて15分ぐらいで反応をみます。これが皮内反応です。皮内反応試験には、プリックテスト、スクラッチテスト(引っかき傷を作り、その上に検査薬を乗せる)、注射による皮内反応テスト、などがあります。一番、皮膚に入る量が少ないのがプリックテストです。
2つめは、多くの薬疹やかぶれ(接触皮膚炎)などの原因を調べる試験です。この種のアレルギーは原因物質との接触から1日以上たって症状がでます。ですからパッチテストといって、原因物質を48時間皮膚にはって反応をみます。
食べ物のアレルギー どういう検査が必要か?IgE
食べ物によるアレルギーで困っている患者さんは結構います。今回は病院で行う検査と、検査が陽性になったときに、それをどのように考えるか、ということについてまとめてみます。
食物アレルギー診療の手引き2008より
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エビ、カニのアレルギー
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しみる(ヒリヒリする)塗り薬
1)薬の成分自体がしみる薬(個人差はあるが、しみることが多い)
ディフェリンゲル(にきびの特効薬、昨年10月発売)・・・記事へ
プロトピック軟膏(アトピー性皮膚炎の薬。ステロイドとは異なる免疫抑制剤)
ビタミンD軟膏(乾癬(かんせん)や魚鱗癬(ぎょりんせん)などに使います)
2)キズに入るとしみる薬
上記の薬+
アルコールが入ったローション剤、ヒルドイド(保湿剤)、尿素軟膏(にょうそなんこう:ケラチナミンやパスタロン)
良薬口に苦し・・・というコトワザがあります。
皮膚科でよく使用する塗り薬(外用剤)についてはどうでしょう?
以下はお勧めの絵本・・・自分自身に照らしてみると、ちょっと胸が痛くなります・・・大人のための絵本かもしれません。絵がいいです。なんじりゅういち著、「ウツボのぼうし」未来のこども、未来のこども、幻冬舎の中の一冊
冬の皮膚病(3)肌が乾燥してかゆい
冬の皮膚病(3)
3回目は、湿疹関係を。
冬に多い痒み系の代表格は、皮脂欠乏性皮膚炎(ひしけつぼうせいひふえん)でしょうか。
次に、貨幣状湿疹かな。
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冬の皮膚病(2)
冬の皮膚病(1)の続き。
寒いと、いろいろな暖房を使います。
今回は、熱による皮膚疾患についてふれます。
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