暑いですね。アセモについて引き続き。
腋の下、おっぱいの下、股などが汗でただれる。
この時期によくおこる皮膚疾患です。
予防法や皮膚科にかかるポイントなどを簡単に。
関連記事:
赤ちゃんのおしりがただれた(考える病気は2つ)
・・・赤ちゃんのお尻のケアに関するちょっとした注意点
カテゴリー: よくある皮膚の病気
局所多汗(きょくしょたかん):最新の治療とは?
前記事の続き。
手の汗が多くて困っている方についての、治療に関する最新の情報について。
医学論文検索エンジン(PuBMed)で検索してみたらよい総説がありました。
Walliner先生(Expert opinion on investigational drugs 2008より)
“局所多汗(きょくしょたかん):最新の治療とは?” の続きを読む
手の平から多量の汗が出る:局所多汗症(きょくしょたかんしょう)
3つ前の記事(手の汗も)の続き。
手の平に汗が多量に出て、勉強や仕事に支障が出る・・・こういう症状を持つ方が結構います。ネットで調べると、かなり詳しくこの疾患について掘り下げているページもありました。
治療について。
ステロイド外用剤の吸収率
九州大学皮膚科教授 古江増隆先生のずっとまえの公演のメモから(不正確なところがあるかもしれません)
正常皮膚:3-5%
正常皮膚にぬってからラップなどで被った場合(ODT):28%
角層(かくそう:皮膚のアカ)の部分をはいだとき:78-90%(外用4-6時間後)
(皮膚をこすったり、テープなどでアカをはいだ後)
アトピー性皮膚炎の皮膚:90%
・・・ただし、連続外用4日目には皮膚のバリアが復活し、吸収率低下する
ついでに、外用剤をどれだけ塗ったら、飲んでいるのと同じになるか?
リンデロンV(0.12%)を単純に全身に20g塗った時、あるいは10gをぬってからラップで被ったときは副腎抑制が起こる可能性があります。デルモベートだと、1日10gの単純塗布で体が1日に自然に作っているホルモンの量と同じになります。
ここで、ステロイドといっているのは正確には副腎皮質ホルモン剤のことです。副腎は普段からこのホルモンを作っていますが、体の外から持続的に補給されると、もう十分と判断して作らなくなってしましまいます。この状態で、体の外からの補給(内服、時に外用)が急にとまると、体の中に副腎皮質ホルモンがない状態ができてしまうのです。
ステロイド外用剤のぬりかた、気をつける点など
手の平や指に小さい水疱(すいほう)ができた
手の平や指の側面に小さい水疱(すいほう)ができる。そのうちに丸く白くむけてくる。
考える病気は以下です。
1.あせも(汗疹:かんしん、異汗症:いかんしょう)、異汗性湿疹:いかんせいしっしん
2.かぶれ(接触皮膚炎:せっしょくひふえん)
3.手の水虫(みずむし、白癬:はくせん)
関連記事
・手や指の皮がむける1、2
・みずむし
・手足に膿疱(のうほう)ができた
・むし歯と皮膚病
陰部ヘルペス2・・・治療は?
陰部のヘルペス1
爪のまわりが腫れて痛い
爪のうしろの皮膚が赤く腫れて痛む。
爪の横にも赤みが広がってきた。
おさえるとぶよぶよしている。
爪囲炎(そういえん)ですね。
考える病気は次。
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・爪を丈夫にするには?
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・爪の根元に赤い点々が・・・
下口唇のただれが治らない
したくちびる(下口唇:かこうしん)にできたただれが治らない時、
疑われるのは次の病気・・・
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