1mmぐらいで、まん丸の白いプツプツが1-2個から多い場合は10個以上できてきた。ニキビのようだが赤みがない。
稗粒腫(はいりゅうしゅ)といいます。若い頃は間違って「ひりゅうしゅ」と読んでいました。ヒエ(稗)のツブのような病変という意味ですね。
カテゴリー: よくある皮膚の病気
首やわきの下にブツブツしたイボがたくさんできてきた
首のまわりに薄茶で根元がくびれた3-5mm大のやわらかいできものがたくさんできて、いつの間にか増えてきた。1mmぐらいの小さいものもたくさんある。
軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)、アクロコルドン、Soft fibroma(そふとふぁいぶろーま)などと呼びます。悪いものではありません。原因もよくわかっていません。かゆくも痛くもありませんが、ときどきひっかかったり、場合によってはちぎれて血がでたりすることがあります。基本的には治療は不要ですが、美容的あるいはうっとうしい場合は取ります。
関連記事:ミズイボはいくつになったらできなくなるの?
パンを食べてから運動したら意識を失った
多くはないけど最近話題の病気
食物依存性運動誘発アナフィラキシー(しょくもついぞんせいうんどうゆうはつあなふぃらきしー)
アブラムシを飼育するアリ
・ラーメンを食べてから、寒い屋外で運動していたら、じんましんが出て、そのうち気分が悪くなった。
・ハチミツ入り飲料水を飲んで、温泉に入ったり、運動するとのどに違和感が出て息がしにくくなった。
・給食後に運動したら、体じゅうにかゆい皮疹が出て、息が苦しくなり、吐いた。
運動をしたらじんましんが出て、具合が悪くなった、というエピソードがある方は、運動前の2時間以内に何か食べなかったかどうか思い出すことが大切です。
食べ物+うんどう+(アスピリン)+(体調、寒さ、など)・・・で発症するアレルギーがあります。
病名は、食物依存性運動誘発アナフィラキシー、という長い名前になりました。
関連記事:皮膚に字が書ける
学校伝染病 学校、幼稚園に行ける皮膚病 ちょっとお休みしないといけない皮膚病
学校での感染拡大を予防するために、出席停止などの措置が定められている病気を「学校伝染病」といいます。3種類に分けてあります。1種はエボラ出血熱のような厳しい予防対策が必要な病気、2種には、飛沫(ひまつ)感染(みずぼうそうは空気感染ですが)により、よく学校ではやる病気(インフルエンザ、はしか、みずぼうそう、風疹など)が含まれます。この、1種(治癒まで)と2種(病気ごとに違う)は学校に行ってよい治癒の条件がきちんと定められています。
たとえば、
はしかは熱が下がってから三日間たてば出席可。
風疹は発疹が消えたらOK。
みずぼうそう(関連記事①予防接種 ②おにいちゃんがみずぼうそうになった ③帯状疱疹)はすべての発疹が乾燥してかさぶたになったらOK。
最後の3種については、扱いがゆるい病気が入っているのですが、この群の取り扱いがビミョウなんです。「出席停止期間は、学校医やそのほかの医師によって伝染のおそれがないと認めるまで」ですので、現場で意見が一定しない場合があるのです。 日野治子先生の論文(What’s new in 皮膚科学2008-2009、メジカルビュー社)より
昼間はそうでもないのに、入浴後に発疹の赤みがすごく目立つ(あかちゃん)
ほくろと黒色腫:こんなホクロがあったら受診しましょう
日本人の10万人に1人に悪性黒色腫(メラノーマ)という悪性腫瘍ができます。
非常に稀な病気ですが、過剰に心配される方と知らずに進行してしまう方がいます。
教科書には、大きさ、色の不均一性、形が変、などの変化が重要と書いてありますが、一般の方や皮膚腫瘍を専門としない医師にはまず使えなサインです。
見分け方は、ホクロそのものを見なくてもできます。電話で話すだけで可能です。
関連記事
星飛生馬の恋人、日高美奈さんはメラノーマではない?
最近ほくろが増えてきた
アミメキリンとイナズマ:すね(下腿)や足の甲に赤い網目が目立つ
すね(下腿:かたい)や足の甲に赤い網目が目立つ
お風呂上りにふともも(大腿:だいたい)に赤い網目が目立つことがあります。
皮斑(ひはん、英語でlivedo リベド)といいます。風呂上りに目立つ網目模様は、体が冷えると消えてしまいます。体から熱を逃がすために血管が開いただけですから、問題ありません。
でも、ずっと網目模様が続いている場合はちょっと注意が必要です。
ただ、寒いところで仕事をしていて、常に足元に電気ストーブなどを置いている方のすね(下腿)にできる赤あるいは茶色の小さい網目模様は、ひだこ(熱性紅斑:ねつせいこうはん)ですので、精密検査は不要です。でも何年も繰り返していると皮膚がんの原因になりますが。
関連記事:
カバキコマチグモ・・・毒蜘蛛(ドクグモ、毒クモ)・・・痛い皮膚病
カバキコマチグモ
舌をかみそうなクモの名前を知ったのは医者になって2年目の初夏の頃でした。
アルバイト先の病院で、クモに咬まれた患者さんが来ました。ティッシュにくるんだバラバラの虫体も持って。それを見たベテランの先生が、即「カバキコマチグモだね」と。
10年前には、国外から進入したセアカゴケグモの国内での生息が確認され、騒動になりましたが、
現在でも国内で起こるクモによるトラブルのほとんど全てが、カバキコマチグモによります。
過去の関連記事
虫に刺された!なぜ俺だけこんなに腫れるの?
ハチに刺された!さてどうする?
毛虫(ケムシ)による皮膚炎
追加記事
カバキコマチグモの色と形は?
まぶた(目のまわり)がかゆい(2)・・・かゆい皮膚病
まぶた、マブタ、眼瞼(がんけん)にかゆい皮膚炎が起きた患者さんの最近5年間の報告例を調べてみました。
医学中央雑誌(日本国内で発行されている論文、学会報告のほとんどが登録されているデータベース、有料)で検索
関連記事
化粧品によるかぶれ(原因ランキング)
昨日マンゴ食べたでしょう?
家族がみんな同じものを食べたのに、なぜ私だけ?
ラテックスアレルギーとゴムの木の痛み
かぶれと人間関係
まぶた(目のまわり)がかゆい・・・かゆい皮膚病
ゴールデンウイーク真っ最中です。
花粉症の予防のため2月から使用していたマスクをやっとはずすことができました。
4月末に一度やめてみたところ、くしゃみが連発したので再開していたのです。
ちょっと季節外れになってしまいましたが、スギ花粉と皮膚炎のお話です。
スギ花粉で起きる皮膚炎の特徴は?
浅井俊弥先生、皮膚病診療28,142、2006より。