右側の頬や首、両手の甲に突然みみずばれのようなかゆいものができた
・・・まず、かぶれを疑います。それも植物などを。
お正月から春先にかけてよくみられるのは、プリムラオブコニカです。
鉢植えで、値段的にも1000円以下で買える花で、サクラソウの仲間です。
原因物質はプリミンという物質です。
でも、最近はあまりプリムラでかぶれた患者さんは少なくなっている感じがします。
店頭に並ばなくなったからでしょうか。
調べてみたら、プリミンの含有量をへらした「タッチミー」とういう品種がつくられているようです。でも、一度かぶれてしまった方は、ほんの少しのプリミンでも激しい症状の出ることがありますので注意したほうがいいでしょう。
カテゴリー: よくある皮膚の病気
化粧品によるかぶれ 原因物質ランキング
化粧品によるかぶれ 原因物質ランキング
顔に赤く、かゆい皮疹が出て皮膚科に来る患者さんは多いです。
原因を見つけるために、患者さんに使用中の化粧品類すべてと病院に常備している検査用の試薬でパッチテストを行います。
化粧品(けしょうひん)の接触皮膚炎(せっしょくひふえん:かぶれ)を疑って、パッチテストを行った結果を杉浦真理子先生が発表しています。
(昨年の日本皮膚科学会総会の特集記事より)
虫歯と皮膚病
虫歯と皮膚病
今回は、むし歯が関係する皮膚の病気についてです。
(臨床皮膚科、最近のトピックス2007から東京医科歯科大皮膚科の佐藤先生の論文から)
皮膚の病気で、歯医者さんに紹介状を書くことの多いのは、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう:手足に膿がたくさんできる病気で、水虫に症状が似ていますが、まったく別の病気です)です。歯にかぶせた金属が関係している場合があるからです。
他に金属が関係している可能性がある病気は、
異汗性湿疹(いかんせいしっしん:手足に小さい水ぶくれがたくさんできて、赤みとかゆみをともないます。これも水虫とよく似ています)
扁平苔癬(へんぺいたいせん:手の甲や四肢に紫色で表面がツルツルした少しもりあがる皮疹ができ、頬の粘膜に白い網目状の症状や唇が全体にただれたりします)
などです。
少し前ふりが長くなりました。
今回は、金属ではなく、むし歯が関連する皮膚病についてです。
おへそのまわりが急に痛くなって、皮膚も赤くなった。おへそから水や膿がでる。
おへそのまわりが急に痛くなって、皮膚も赤くなっている。
おへそから水や膿がでる。
年齢が大切です。
20―30歳代であれば、尿膜管遺残(にょうまくかんいざん)を疑います。
食物アレルギー(3) 誤食
食物アレルギー(2) どんな症状が多い?
前回の記事(食物アレルギー(1) 原因ランキング)の続きです。
食物アレルギーでは、どのような症状が多いか?
食物アレルギー(1) 原因食品ランキング
食物アレルギー 原因食品ランキング
日本アレルギー学会秋季大会のシンポジウムで取り上げられた「食物アレルギーの最近の動向」という記事がMedical Tribune誌に出ていました。卵や乳性品を食べたら体中にかゆい発疹が出る方がいます。カニやソバなど、他にも原因となりうる食品はたくさんあります。いったい、ランキングはどうなっているのでしょうか?
手や足が熱い、痛い
足が熱い、痛い
足の裏(足底、そくてい)が熱くて、痛くて、布団から足を出さないと眠れない・・・と、訴える患者さんが時々いらっしゃいます。
原因が必ず判明するとは限りませんが、疑わなければいけない病気はあります。よくある病気から、めったにないが原因がわかれば現代の医学の進歩で治せる可能性のある重要な病気も含まれます。
最近ほくろが増えてきた感じがする
最近ほくろが増えてきた感じがする
今回の対象は、20-40歳代の男女
子供の時にはなかったのに、顔などにほくろが増えてくる。
当然のように思われている方も多いと思いますが、ほとんどほくろのない方もいます。たとえば女優さん。手術で取っているのでしょうか?
日本人のほくろの数を調べた研究があります。それによると、ほくろは中年までは数が増えますが、50歳代から減っていくことがわかりました。消えていくのでしょうか?
私の考え・・・色を作らないほくろがたくさんある。
頭に薄茶色のぶつぶつができている イボ?
頭にブツブツができている
60才以後の男性が対象です。
頭皮に少し盛りあがった薄茶色のイボ状のブツブツ(大きさは2-3mmから3cm程)がたくさんできている。表面がざらざらしている。少しかゆいのもある。脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)だと思います。