蜂に刺されて受診する患者さんが増えてきました。
刺されたときの痛みと腫れ(長引かない)で受診される方がほとんどです。
念のため刺されてから1時間以内の方は病院内にいてもらうことが多いですが、問題がおきたことはほとんどありません。
ただ、刺されてから1-3日してからまた再び腫れてきたり、周囲に広く赤みが出る方がいます。
こういう方は注意が必要です。蜂の成分に反応してしまった(覚えてしまった)可能性があります。
次回が危険です。
関連記事:蜂に刺された!!
夏らしくなってまだ10日足らずですが、もう秋の気配がいっぱいです。タマゴタケ豊作。見た目が一般の方に受け入れられず(かみさんいわく、どう見ても白雪姫に出てくる毒キノコ)、格安。いつも行くキノコ屋のオヤジが一箱全部じゃないと売らないとごねたのでしかたなく箱買い。カエサルが愛したキノコ
生のマリネ(いつもオヤジにとめられるが私は大丈夫。自己責任でね。下痢するそうです。)とバター炒め。極上の食感、香り、味。うちの周辺だけでもポピュラーにならないでほしい。
静脈瘤3
静脈瘤2
すね(下腿:かたい、膝から下)に湿疹があって、なかなか治らない(あるいは皮膚のただれがなおらない)
+湿疹のまわりはくすんだような黄色褐色のしみになっている
+すねの表面の血管(青く透き通って見える)が、特に膝よりちょっと下、内側あたりで、くねったように腫れている
お仕事は、美容師さん、理容師さん、調理師さん、他立ち仕事が多かった方。女性。
静脈瘤(じょうみゃくりゅう)による皮膚炎の可能性があります。
以前書いた記事「静脈瘤」の続きです。
山の診療所2回目 やっと晴れた 朝起きられた 梅雨開けた
ほっぺたに色が白いところと茶色のところが島状にできて、むらになってきた
だいたい小学生
けっこう日に焼けている健康的なお子さん
時期は6月ごろから
両方の頬に色むらがでてきて、薄く白いところと日に焼けた茶色のところが様々な濃さで島のようにまじっている。
色が白いところは少しカサカサしている
かゆくも痛くもない
・・・· 単純性粃糠疹(たんじゅんせいひこうしん)です。
関連記事
30-40歳代の女性の両頬のシミをみたら、この疾患
肌は白いほうがよいのか黒いほうがよいのか
胸や背中に丸いシミが増えてきた
雨、雨、雨。トマト(アイコ)とカエル
小町蜘蛛(コマチグモ)
以前に書いた日本の毒グモ、カバキコモチグモの記事へのアクセスが結構多くて、ときどきコメントもいただきます。今回は先日いただいた質問について。
> うはら皮膚科様。
> 先日蜘蛛に噛まれました↓
> コマチグモに体形は似ていましたが大型で背中が赤く腹部がグリーンに近い蜘蛛でした。
> しばらくして激痛に涙が出るほどでした。
> 種類はコマチグモ科でよろしいでしょうか?
関連記事:カバキコマチグモ(毒グモ、ドクグモ)・・・痛い皮膚病
雨ばかり降っていて庭に出たくないので、この間の登山で撮った写真の1枚を。蘭を思わせる可憐な花でした。名前を聞いたらヒョウタンボクとのこと。こんな可憐な花に「・・・ボク、木?」は合わないような気がした。でも木になるんですね。可憐さは厳しい気候がなせる業ですか。
暑中お見舞い申しあげます
暑中お見舞い申しあげます。
大雨警報の中を毎年恒例の夏季限定山岳臨時診療所へ行ってきました。沢は雨は強いが風はなく、ちょっと川っぽくなった登山道をびしゃびしゃ歩きながら登りました。結構好きなんです。水溜りをビシャビシャ歩くの。でも尾根に出ると強風で、体を倒さないと飛ばされそうでした。診療所に入る前のたった1-2分間横切っただけでしたが、手がかじかんできました。稜線を歩いている人は大丈夫だろうかと心配になりました。
患者さんは、顔面の傷2名と外傷性気胸1名。前日には低体温症の方がいらしたとのこと。やはりこの天気では。
翌朝は360度見渡せる良い天気。近くのピークまでちょっとお散歩。遠くに剱岳もみえました。映画をみたばかりだったので、感激でした。ベテランの看護師さんに花の名前もいろいろ教えてもらえました。今回は、AZMさんのブログをちょっとまねて初の複数の写真掲載。
今年は残雪多め?
寝坊してご来光見られず
ヒメイチゲ、という花だそうです。・・・・(AZMさんより)ミツバオーレンだそうです。ネットで調べると確かに。AZMさん、ありがとうございました。
使用するサンスクリーン剤の量と紫外線防御効果
アクセーヌのパンフレットに使用するサンスクリーン剤の量と予防効果について出ていたので、ちょっと原文をあたってみました。
前の記事:服の色と紫外線防御
関連記事:おすすめのサンスクリーン剤
紫外線を防ぐには黒い服を着たほうがよいのか
アクセーヌから届いた紫外線予防に関するパンフレットに、紫外線予防のためにわざわざ黒い服を着る必要はあまりない、光を反射し、熱を吸収しない白い服(黒は熱を吸収する)で十分・・・という記述がありました。とても新鮮に感じたので、今回は服の色と紫外線防御について。
一般には、白い服は紫外線を通しやすいので注意が必要・・・などという記述が多いと思います。
そこで、ちょっと調べてみました。
関連記事:おすすめのサンスクリーン剤
化粧品と金属かぶれ
以下の質問をいただいた(原文を改変してます)ので、調べてみました。
化粧品が合わず 金属パッチテストをしました 。
●スズ
●白金
●イリジウム
●クロム
から、反応が出ました
化粧品の成分を見ても 、金属の名前そのものは出ていません。
気をつけたほうがよい成分があれば教えて下さい
また酸化チタンや酸化鉄やタルクなどが 配合されてる事がほとんどですが
注意した方がよいでしょうか?
肌に合う化粧品が見つからないと自分で判断してますが 、そもそも顔に金属アレルギーは
起きるものでしょうか?
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敏感肌
まぶたがかゆい
コダクロームが生産終了
今朝の新聞に出ていました。フィルムを使わなくなってから何年も経ちます。でも、なんだか寂しいニュースです。
皮膚科は、自分の目による診断が仕事の多くの部分を占めます。診断が難しい患者さんや教育上重要な病気については、患者さんの了解を得た上で写真を撮らせてもらいます。あとで複数の医師の意見を聞くためです。皮膚科の研修を始めた医師にとって、最初に習得しなければいけない技術の1つが写真を撮ることです。皮膚科の研修医の頃、形成外科の必須3Cというのを聞いたことがります。
コンピューター、カー(車:出張多いので)、カメラ・・・皮膚科も一緒です。