風邪(カゼ)をひくとくちびる(あるいは陰部)に痛いものが・・・本当にヘルペス?

風邪(カゼ)をひくと口唇(くちびる)(あるいは陰部、亀頭)に痛いものが・・・本当にヘルペス?
風邪(カゼ)をひいたり、紫外線に強く当たったりした後に、くちびるの一部がヒリヒリ痛くなり、小さな水疱ができる・・・単純ヘルペスです。
でも、ヘルペスではなくて、特殊な薬剤アレルギーである場合があります。固定薬疹(こていやくしん)です。


固定薬疹(こていやくしん)
薬疹とは、お薬を注射したり、飲んだりした後に体に発疹ができる病態です。普通の薬疹の特徴は左右対称、全身にできます(ただし、お薬+紫外線のように、2つ以上の原因がある場合は、当然紫外線に当たった部位のみに出ます)。
固定薬疹(こていやくしん)は体の一部にしか皮疹ができません・・・それも原因となる成分が入った薬を飲むたびに、同じ場所に繰り返し出ます。固定薬疹の固定の意味の由来です。
症状はまん丸の真っ赤な皮疹です。ちょうど500円玉程度の大きさの、最初は真っ赤、次にくすんだ赤、そして表面の皮膚がオブラートのように浮いてきて、これが取れるとびらんになります。サイズは1-2cmから数cm大まで様々です。繰り返すうちにしみになります。最初からヒリヒリ痛いのが特徴です。体中どこにでもできますが、唇ではヘルペス様になりますし、陰部や亀頭では皮がムケテ、ただれた状態になります。
原因の多くは痛み止めです。こんな状況がよくあります。
・生理になると陰部がただれる(痛み止めを飲んでいる)
・風邪をひくとクチビルがただれる(風邪薬を飲んでいる)
・時々陰部ががただれる(時々頭痛薬を飲んでいる)
薬疹は1回薬を飲んだだけで発症します。だから気づきにくいのです。皮膚科医でも見逃すことがあります。私も一度口唇にできた固定薬疹をヘルペスと間違えたことがあります。単純ヘルペスは近くのリンパ節(クチビル→顎の下、陰部→脚の付け根)が腫れて痛むことが多いと思います。はっきりとした水疱(3mm大の水疱が何個か集まった状態)ができずにただれてくる場合は、固定薬疹を疑ってもいいかもしれません。
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“風邪(カゼ)をひくとくちびる(あるいは陰部)に痛いものが・・・本当にヘルペス?” への 1 件のフィードバック

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    唇に水疱が出来て、ヘルペスかどうか悩んでいたら、まさにこれでした。
    助かりました。
    本当にありがとうございます。

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