UCLA-7 だんだん白くなっていく馬: 葦毛馬(あしげうま)とメラノーマ

今日も日曜日で休み。
馬を見に、Santa Anita Parkへ連れて行ってもらいました。あくまでも馬を見るために。ロサンゼル北東30-40kmにあり、武豊がオフを過ごす所らしいです。第二次世界大戦のときに収容所として在住日系人が入れられたところとしても有名です(山崎豊子:二人の祖国)・・・関連(あまりないですね)記事「小さな指のイボに泣けた:日航機墜落」
めずらしく葦毛馬がいました。オッズ33倍。美しい馬でしたがビリでした。葦毛馬といえばオグリキャップなどを思い出します。葦毛馬にはメラノーマがよくできるという話しを聞いたことがあります。今回は馬のメラノーマについて。久ぶりに”目からうろこ”。競馬理化学研究所の戸崎晃明先生の論文(pdf)より
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馬にはいろいろな色がありますが、その色は主に3つの遺伝子の異常によって決まります。
一番優先的に色を決める因子(他の遺伝子異常に勝るの)は、葦毛を決める遺伝子の異常で、遺伝子名はSTX17。遺伝子は対になっていますが、片方に異常があって、もう片方が正常でも葦毛になります。
次、葦毛を決める遺伝子が正常な場合は、ASAP遺伝子。これに異常があると青毛(黒いメラニン)になります。
次、上の2つが正常の場合は、MCIRという遺伝子。対の遺伝子の両方に異常があると栗毛(黄色のメラニン)、1つの異常か全くないと鹿毛(黄色のメラニン)になるとのことです。人間でもメラニンには黒いメラニンと黄色いメラニンがあって、日本人や黒人は前者、白人は後者です。
戸崎先生の論文に2008年のオグリキャップの写真が出ていますが、白馬になっています。色の変化は成長とともに変化していくので小さいときは見た目ではわかりにくいんですね。
さて、メラノーマ発生と馬の色との関係ですが、葦毛を決める遺伝子STX70はメラノーマの増殖に関係し、ASAPはメラノーマの発生に関連することが疑われているようです。
今日は馬を見ながら学術的なことを(ほんのちょっと)考えてしまった1日でした。明日からは人間のメラノーマについての後半の1週間が始まります。良い週末でした。エネルギーがたまりました。
でも、馬の脚の速さを予測するのは難しいなぁ。
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