今シドニーに来ています

今シドニーに来ています。メラノーマの学会に呼ばれてきました。思えば何ヶ月か前、突然誰か日本のメラノーマについて話してくれる人を紹介してくれというメールが入ったのがことの始まりです。いろんな人のアドレスを知らせたのですが、みんな予定が詰まっていて要請に答えられなかったようです。最後のメールに可能性のあるオーソリティーたちの名前とアドレス全てと、小さな字でand meと書いてしまいました.シドニーにちょっと行っても良いかなと色気が出たのです。
数週後、忘れていた頃におまえがヤレというメールが入りました。うれしかったです。書いてみるもんです・・・and me。でもこちらに来てからちょっとたいへんでした(自分のPCを持ってきたのですが、無線ランの調子が悪く、またsumibi.orgの御世話に成ることになってしまいました。文章を打つのが大変なので写真と詳細は後日掲載します。変な予告編見たいになってしまいました.すいません。)
jyakarannda
オペラハウス
operahausu
初夏ですが、雨ばかりで寒かったです。ジャカランダの落花。


軽い気持ちで来たのですが、会場は結構広いし、来てる方は世界的に有名な先生ばかりだし、プログラムのテーマを見たら準備してきた内容と少しずれているような気もして、だんだん不安になってきました。初日朝早くに受付をすませ、抄録(しょうろく:発表する内容を簡単に文章にしたもの)を開いて、自分の発表するセッションの他の先生の内容をチェック。まあ大きくずれていないことを確認してほっとしましたが、少々の手直しが必要になりました。自分の前に北京大学の先生が発表するのですが、なんせ人口が10倍ですから、患者も10倍、データも豊富そうで、中国の後にやるのは結構きつい感じがします。
こっちへ来る前に準備したパワーポイントの表紙には発表テーマである「Melanoma in Japan」。そのタイトルの下に「日本の悪性黒色腫ぜよ」とつけました。日本人にしかわからないはずなのですが、やはりあまりふざけるのはよくないと緊張のなかで反省し、「ぜよ」を取りました。気が小さいです。
発表は夕方でしたが午前中からなんだか落ち着かず、午後は会場前のロビーでシュミレーションを繰り返していました。お昼にUCLAでお世話になった教授と食事をしましたが、やはり落ち着きません。発表前に会場前のロビーで最後の確認をしていたところ、一緒に行った先生が会場から出てきて、私を見つけ、「先生—、今やってるセッション、えらい盛り上がってますよ(つまり質問と意見が活発に飛び交う)」なんて言うもんだから、緊張が増します。ふと、歌舞伎や演劇の前には役者さんはいつもこんな感じなんだろうなぁ。たいへんだなぁ」などと思ってしまいました。会場に入り、自分の前に発表する北京大学の先生と話しているうちになんとなく落ち着いてきました。
発表はなんとか終わりました。
いろいろな国の先生と知り合えました。何人かの方は2週後に横浜で開かれる国際学会に来るとのことでした。また、中国や台湾の先生とはアジアでまとまって新しい治療についての研究を進めて行こうと話しました。よい経験になりました。

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