reject, revise, accept

今日は3月3日ひな祭り。寒さの中にもなんとなく春を感じるようになりました。自家製生ハムも最後の4本目にナイフが入りました。乾燥が進んでサラミのようです。
さて、論文を投稿していたある医学雑誌から昨日メールが入りました。
Many thanks for submitting your manuscript to The oooooo.
We have considered your manuscript, but our decision is that it would be better placed elsewhere.
Unfortunately, we can accept only a very small proportion of the many paperswe receive each week.
We are sorry to be unhelpful on this occasion, though we would like you to think of us again in the future.
丁寧な返事ですが、掲載できませんというお答えです。めげずに他の雑誌に再トライです。
白馬五竜
白馬五竜スキー場から 3/5


世の中には数え切れない程の専門誌があって、それに毎週、毎月たくさんの論文が投稿されます。その中でその雑誌(の格?)に合うレベル以上の論文が選別されます。
ケンモホロロの門前払いの返事が、今回のメールの文ですね。rejectといいます。今回は編集長やレフェリーの論文自体に対する意見もありませんでしたから、本当にケンモホロロの門前払いです。
rejectで、編集長(者)やレフェリーの意見が付いてくる場合は、まだましかもしれません。でも、結局は問題点を羅列ですから、受け取ったほうのココロは穏やかではありません。でも2-3日すると確かに自分の論文に(うすうす自分で気づいていた)欠点があることに気づきます。それらの欠点を直して、ちょっと格下の雑誌に再投稿します。数多くのrejectをくらっているうちに慣れて、最近はあんまり腹も立たなくなりました。
今回は投稿から10日ほどで返事が来ました。インターネットと最近の論文側の姿勢の賜物です。私がいただいた最速のrejectはネット投稿後1日で来ました。しかし、20年前は、半年後に封書でrejectの返事がきたことがありました。先輩の話では2年も返事が来なくて、問い合わせたら論文を審査するレフェリーが亡くなっていた(投稿論文が審査する先生の資料の中に埋まっていた)、なんて本当か嘘かわからない伝説もありました。
論文内容を審査するレフェリーの意見にきちんと回答できるような再実験や内容の書き換えをすれば掲載を考えてもいいよ・・・というのがreviseです。自分が伝えたいコアの部分がくずれないように体裁を整えて、再投稿します。ほとんどがこの形で論文掲載が決まります。
そして、掲載決定がacceptです。たいしたことのない論文でも、acceptのメールが入るとうれしいものです。何かを作り上げた感慨かもしれません。実は今回rejectになった論文のテーマはこのブログの過去の1つの記事に基づいたものです。

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