歯の周囲の粘膜がただれていて治らない

口に中にも口内炎などの粘膜のトラブルがよく起きます。
5mm前後までの丸くて、深くただれていて、潰瘍の表面に黄色い粘液様のものがくっついた口内炎をアフタ性口内炎と呼びますが、原因は様々です。食事のときにしみたりしてうっとうしいです。
今回の記事はそういうものよりは、歯の周囲の歯肉に比較的広くまん丸い潰瘍が非常にたくさんできていたり、互いにくっついて地図のように変な形をした潰瘍ができて、1ヶ月以上治らない場合に考えなくてはいけない病気です。最初は歯の周囲だけだったのが歯から離れた部位にも広がっていくことがあります。
天疱瘡(てんぽうそう)という病気です。
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サンショウの花
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草取り後の一杯、二杯・・・・ グラスは昔々AZM夫妻からいただいたお祝いの品
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焚き火 気温もちょうど 風もなく 虫もいない 春過ぎて つかの間のよい季節


口の中に限らず、鼻の穴の出口、耳、目じり、まぶた、肛門や膣の周囲は、いろいろな科が関わってくる部位なので、患者さんはどの科を受診してよいのかわからず、診断が遅れることがあります。口の中のただれには、いろいろな塗り薬やビタミンや漢方などの飲み薬やうがい薬を試しても治らない。血液検査や内視鏡などの検査をしても、特に異常はない。食べ物がしみてご飯が食べられない。
こんな症状が1ヶ月以上続いている場合は、天疱瘡という病気とその仲間の病気を疑う必要があります。
免疫は外からのバイキンに対して自分を守る軍隊ですが、この自衛隊が自分を攻撃してしまう病気に自己免疫疾患(じこめんえきしっかん)というものがあります。天疱瘡はウイルスなどを攻撃する免疫グロブリンというミサイルが自分の皮膚を攻撃してしまう病気です。
皮膚を攻撃するわけですから、皮膚に水ぶくれ(水疱:すいほう・・水泡ではなく水疱の字を使います)ができます。皮膚にできた場合は患者さんは皮膚科に来ますが、この病気、口や目じりや肛門などの粘膜に皮膚よりも先に水疱ができることがあります。口の中だけにしか水疱やただれがない方もいます。
どうやって診断するか?
基本は皮膚の一部を取ってミサイルが皮膚にくっついていないか調べることで診断がつきます。天疱瘡であれば、血液検査でミサイルの有無を調べて診断することも可能です。ただ、天疱瘡以外にも皮膚や粘膜を攻撃する親戚のような病気はたくさんあって、これはやはり患者さんの皮膚や血液を使った検査が必要になります。
口の中の病気は歯科や内科に最初に相談に行くことが多いと思います。もし1ヶ月以上診断がつかないようなら天疱瘡を疑ってみてもよいかもしれません。まれな病気です。

「歯の周囲の粘膜がただれていて治らない」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    ども! 大事に使って下さってありがとうございます。昔々ですねぇ・・・(^^;
    ほんとに今の時期は虫もまだ気になるほどでなく、良い季節ですね。庭で焚き火ですか。いいなぁ。流石にベランダではね・・・

  2. SECRET: 0
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    穂高山行記事読みました。これから上高地も新緑の季節ですね。

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