足の裏にオレンジ色(黄色)のシミが点々と斑点のようになっている

毎日患者さんを診察していますが、診断や原因がわからないことがあります。しょっちゅうあります。放置してよいのか、治療をしたほうがよいか、あるいは入院させた方がよいか、という判断はします。でも、どんなに軽い(問題になりそうもない)状態だと判断しても、原因がはっきりしないと気持ちが悪いものです。日々そんなことがあるので、忘れてしまうことも多いのですが、頭の隅にこびりついている場合もあります。
ときどき雑誌や学会で原因がわかることがあります。長年の疑問が一瞬で解けるわけですから、かなり気分がよくなります。前置きが長くなりました。
キュウリブルーベリー2013JULY3
キュウリとブルーベリーの今年初収穫です
oregano2013july7
オレガノの花
パッションフルーツ2013JUL7
パッションフルーツ


今日は机の上に積み重なった雑誌類に目を通しました。机の上を片づけるためです。興味のある記事はEvernoteにほおりこんでいきます。Evernoteは、最近、完全に私の脳みその外付けHDになっており、ときどき読み返すと自分で取り込んだはずなのに、目新しく感心してしまう記事がけっこうあります。忘れてしまっている内容がかなりあるということです。
さて、ある学会発表の抄録(短い要約、まとめ)が目に止まりました。足の裏の橙色のシミの原因が、つぶれたカメムシの体液の付着だったという記事です(泉谷先生、日皮会誌123-4 63回中部支部記事)。数年前に診た患者さんの足の裏の黄色いシミの原因がわかりました。化学物質による変色や付着を考えて、いろいろお聞きしたのですが、原因はまったくわかりませんでした。泉谷先生はさらに種類も同定されており、クサギカメムシだったそうです。足で踏んで色がついていたんですね。足の裏は皮が厚いので色素沈着だけですみますが、他の場所だとカメムシ体液で潰瘍になることもあるそうです。シミは3日ほどで自然に取れるようです。

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