長い間顔や首や手の甲がかゆくて赤い(何も塗ってないのに 何も触ってないのに)

顔や首や手の甲は露出部(ろしゅつぶ)と呼びます。服や髪の毛に覆われていない外に出ている部位です。こういうところに皮膚炎(湿疹)が集中して出ている場合はかぶれ(接触皮膚炎:せっしょくひふえん)や光線過敏(紫外線かぶれ、光アレルギー)などをまず疑います。でも、もし上下の瞼(眼のまわり)や顎の下、耳の後ろにも皮膚炎がある場合は、光過敏は疑いにくくなります。光が当たりにくい部位だからです。光の可能性が考えにくい場合は、かぶれの方を疑い塗っているものをあれこれ聞いて(目薬、化粧品、石鹸、シャンプー、・・・)、パッチテストという皮膚に塗っているものを貼って調べることになります。
大工さんや木工の趣味、電気部品を組み立てる仕事や趣味がある方、畜産農家、ペンキを塗る方。職場や家にいると悪化するが入院すると治る方。
suwa2014JAN9
厳しい寒さが続いています でも空と山はきれいです。


空気中に浮遊した物質(揮発性の物質や細かい塵)でかぶれることがあります。airborne contact dermatisisといいます。
眼のまわりや顎の下などの隠れたところにも皮膚炎が出ていてなかなか治らない。大工さんや木工の趣味、電気部品を組み立てる仕事や趣味がある方、畜産農家、職場や家にいると悪化するが入院すると治る場合は、松脂(松やに、ロジン)にかぶれているかもしれません。参考文献(井出葉子ら
大工さんや木工を行う方は松材の粉そのものにかぶれていたり、接着剤(松やにが入っていることがあります)、畜産農家は牛舎に敷いたチップ、電気部品製造の方ははんだ(松やにが原因のairborne contact dermatisisでは一番多いのがはんだのようです)、ペンキ屋さん(テレピン油)が原因になります。接着剤に入っているので、職場の床材(リノリウム)や磨き粉(松やにが入っています)、車の内装、など住環境に原因となりうるものが結構あるようです。
幸い、ロジンはかぶれを疑った時に行うパッチテストの標準のセットに入っていますので、パッチテストさえすれば診断ができます。おっくうがらずにパッチテストをやることがやはり大切ですね。
さて、airborne contact dermatisisの原因としては松脂以外に線香の煙(桂皮などの香り成分や菊)、胡椒類(フライパンに振りかけた後に空気中に拡散し顔についてかぶれるようです)でなることもあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です