赤ちゃんの目のまわりりやほっぺに白いブツブツができている

稗粒種(はいりゅうしゅ)
眼の周りに1㎜程度の小さい白いぶつぶつがたくさんある
稗粒種(はいりゅうしゅ、と呼びます)はありふれた皮膚の症状です。顔、特にマブタや眼の周りの皮膚によくできます。中に詰まっているのは角質(垢、アカ)です。赤ちゃんはほおっておけば自然に消えます。
この数年間、数十年間効く薬のなかったメラーマの新薬の開発に関わってきました。イピリムマブ(商品名ヤーボイ)、ベムラフェニブ(商品名ゼルボラフ)、インターフェロンα(商品名ペグイントロン)、ニボルマブ(商品名オプジーボ)、ペムブロリズマズ(商品名キイトルーダ)です。薬剤を世に出すために支えてくれた臨床研究支援センターの方たちが送別会を開いてくれました。お礼を言わなければいけないのは私の方です。本当にお世話になりました。

アカ(角質)と聞くと汚くしていたからなったのか?と思うかもしれませんが、ちがいます。皮膚の表面は表皮細胞(角化細胞)が石垣のように積みあがっています。この最後のなれのはて(成仏した状態)が角質です。垢すりをするとぼろぼろ取れてくるやつです。セロテープを皮膚に張ってからはがすとテープに薄くくっついてくるやつです。皮膚の細胞はきちんと(正常)に成仏すると細かい粉状になり、普段は垢がぼろぼろ落ちていく状況に気づくことはありません。皮膚に湿疹などの炎症(火事)起きて、きちんと成仏できないと粉状から膜様(シート状)になります。日焼けのあとに膜のように皮がむけてくる状態がこれです。さらに皮膚の細胞の新陳代謝が盛んになると(細胞がどんどんできるので、どんどん死骸が増えていく状態)、頭ならフケとしてみられます。
話を稗粒種(はいりゅうしゅ)にもどします。原因はたぶん皮膚になんらかの傷ができて、治すときにひっくりかえってしまったのではないかと思っています。顔以外の部位、首や胸背腹や手の甲などにたくさん稗粒種ができているときは傷ができやすい状態になっている可能性があります。高齢者の腕から手の甲の皮膚はとても薄くなっているので、ちょっといたことで皮膚がむけたり、裂けたりしやすくなっています。このようなケガを繰り返すと白いぶつぶつができてきます。赤ちゃんや小さいお子さんにたくさんでているときは、表皮水疱症、中年から高齢者の前腕や手背にたくさんできているときは、光に対する過敏症がある可能性、飲んでいる薬による光過敏、ペラグラ(栄養不足、ホームレス)、ポルフィリン症(アルコール多飲など)、が稀にあります。
治療は1個、1個、細い針でつついて内容物をしぼりだします。美容的にきにならないならとくに治療の必要はありません。

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